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水田雑草について-一年生雑草の種類と生態

病害虫・雑草コラム

水田雑草を大きく分けると、一年生雑草と多年生雑草に分けることができ、さらにその中のイネ科、広葉などに分類することができます。最も代表的な水田雑草であるノビエの生態について詳しく見ていきます。加えて、他の様々な一年生雑草についても取り上げます。

タイヌビエ (イネ科雑草)


イネ科。水田で最も代表的なノビエ。水稲と形態が良く似ており、繁茂すると大きく減収するなど、水稲との競合力が非常に強い強害草。

【葉期~成植物】

葉期~成植物

 

「ノビエ」は稲の減収を招きます

タイヌビエをはじめとするノビエは水田雑草の中でも生育量が大きいため、多発すると養分や光を横取りして、稲の生育を妨げ、収量を低下させてしまいます。つまり、ノビエとの競合によって主に稲の穂数が減少することで減収につながります。
イネとノビエの競合には、ノビエの発生量、稲の品種、作期や施肥量など多様な要因が関与していますが、発生時期の影響も大きく、例えば田植えと同時に発生したタイヌビエと競合した場合は、田植え8日後発生の場合と比べ、その減収量が大きくなることから、ノビエに対しては早期の防除が要点となります。

【ノビエの近くにあるイネ、ノビエから3m離れたイネ】

ノビエの近くにあるイネ、ノビエから3m離れたイネ

 

ヒエは斑点米の被害を増加させます

水田内にノビエなどの雑草が多発している圃場では、斑点米の発生が多い傾向にあることが報告されています。稲の品質低下を防ぐためにも、確実にノビエを防除しておきましょう。

【アカスジカスミカメ】

アカスジカスミカメ

 

稲とノビエの違い

穂がつく前は、見分けるのは困難な稲とヒエ。しかし、よく見ると異なる点があります。まず、稲には、葉身と葉鞘の境目に葉耳という毛が生えていますが、ヒエにはありません。また、この境目には稲では葉舌という膜状の突起があり、ヒエにはありません。

【ノビエ、ヒエ】

ノビエ、ヒエ

 

コナギ (広葉雑草)


ミズアオイ科。全国で最も普通にみられる単子葉の一年生広葉雑草。ホテイアオイの仲間。SU抵抗性生物型が増加している。

コナギ (広葉雑草)

コナギ (広葉雑草)

 

ミズアオイ (広葉雑草)


ミズアオイ科。北海道で多く見られる一年生広葉雑草。コナギと同属だが、やや大型で花の位置が異なる。関東以西では発生はほとんどない。日本でSU抵抗性生物型が最初に報告された種。

【ミズアオイ (広葉雑草)】

ミズアオイ (広葉雑草)

 

アゼナ (広葉雑草)


ゴマノハグサ科。全国で普通に見られる一年生の双子葉広葉雑草。SU抵抗性生物型が増加している。種子で繁殖。幼苗はアメリカアゼナ、アブノメなどと似る。
茎は四角柱状で根元や途中から分枝して株になり、草丈は10〜20cmほどになる。

アゼナ (広葉雑草)

アゼナ (広葉雑草)

 

アメリカアゼナ/タケトアゼナ (広葉雑草)


2種ともゴマノハグサ科。アメリカアゼナは、アゼナの近縁種。タケトアゼナはアメリカアゼナと良く似ているが、葉基部が円く茎を抱く格好で区別できる。いずれもSU抵抗性生物型が増加している。

アメリカアゼナ/タケトアゼナ (広葉雑草)

アメリカアゼナ/タケトアゼナ (広葉雑草)

 

キカシグサ (広葉雑草)


ミソハギ科。一年生の双子葉広葉雑草。赤い茎に丸い葉を対生でつけるのが特徴。主に暖地に多い。SU抵抗性生物型あり。

キカシグサ (広葉雑草)

キカシグサ (広葉雑草)

 

ミゾハコベ(広葉雑草)


ミゾハコベ科。アゼナと並んで、全国で普通に見られる一年生の双子葉広葉雑草。土の表面を這うように茎葉を伸ばす。SU抵抗性生物型が増加。

【ミゾハコベ(広葉雑草)】

ミゾハコベ(広葉雑草)

 

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