遠くから見ても違いがクッキリ。ミラビスフロアブルを 使用した麦は収穫担当者が驚くほどきれいでした。
農業のかたわら、JA直鞍の営農指導員に就いて地域の生産者の指導にもあたる大庭利美さん。2022年からミラビスフロアブルを本格的に使っていただいています。その効果の実感をうかがいました。
目次
ミラビスフロアブルを体系に含む薬剤2回散布を徹底し穀物検査員として赤かび病がないことを確認
収量や製品率の向上につながるミラビスフロアブルの美穂効果
福岡県の育成品種、ラーメン用の小麦『ラー麦』を栽培
ミラビスフロアブルを体系に含む薬剤2回散布を徹底し穀物検査員として赤かび病がないことを確認
福岡県北部に位置するJA直鞍は、直方市、宮若市、鞍手町、小竹町の2市2町を管内としています。直方市にお住いの大庭利美さんはJA直鞍の金融部門に勤務しながら、実家の農業を営んできました。2009年49歳で退職後、農業に専従するつもりでしたが、請われて嘱託として営農指導員の職に就いたそうです。
JA直鞍の麦部会では、2022年(令和4年産)から麦栽培暦にミラビスフロアブルを採用いただいています。
「以前から管内では赤かび病防除として2回の薬剤散布を推奨しています。私自身が穀物検査員をしており、これまで管内で赤かび病が出ていないことをこの目で確認しています。その結果に基づき、ミラビスフロアブルを体系に含む薬剤2回散布の指導を徹底しています」。
2024年は雨が多く、福岡県では4月24日に赤かび病が県内で多発のおそれがあるとして、「令和6年度病害虫発生予察注意報第1号」を発令しました。こういった情報ももちろんすぐさま部会内で共有しています。
「今のところ、昨年と変わらず穂の状態はきれいですので、このまま無事に収穫できるのではと思っています」。
収量や製品率の向上につながるミラビスフロアブルの美穂効果
ミラビスフロアブル採用のきっかけは、指導のかたわら営農する農事組合法人うえきの小麦の一部圃場で2021年(令和3年産)に試験していただいたことでした。大庭さん自身が圃場の数カ所に散布しましたが、実はそれをすっかり忘れてしまっていたそう。思い出させてくれたのは、収穫を担当する構成員からの「あそこと、あそこと、あそこ。ほかの場所と色が違っているけど、なんで?」という言葉でした。「えっ?」と思って見にいったところ、そこがミラビスフロアブルを使った場所だったのです。
「遠目でみても明るくて色の違いがはっきりとわかるほど、きれいでした。穂がきれいなら雑菌や病気などもないので登熟も良好になります。収量や等級も上がり、実入りも良くなるので、製品率も高くなる事が期待できます。ちょうど長く使っていた薬剤の切り換えを考えていたので、翌年から法人ではミラビスフロアブルを本格的に使い始めました」。
散布は2回、開花期の4月10日過ぎと、その7日から10日後です。これまではドローンで、2024年は無人ヘリコプターで10a当り0.8リットル、16倍に希釈し散布しています。
「これまでの薬剤は8倍で使っていましたので、原液が半分の量でも済むのは助かります。さらっとして粘性もないので溶けやすく、使いやすいのも良いですね」。
またミラビスフロアブルは新規系統SDHI剤で、その点も安心だと話します。
「赤かび病防除に限らず、同じ薬を使うことで病害への耐性が心配されますので、そういう面では新規系統が出るのは良いことですね」。
大庭さんはそう評価してくださいました。
福岡県の育成品種、ラーメン用の小麦『ラー麦』を栽培
麦の栽培は農事組合法人うえきで行っており、2024年はチクゴイズミ2haと、ちくしW2号を6ha、合わせて8haを栽培しています。
チクゴイズミはうどんなどの製麺用、ちくしW2号はラーメン用として福岡県が育種した品種です。『ラー麦』と呼ばれ、ほかの小麦よりやや茶色がかったのが特徴。ラーメンに製麺した際に、よりこしのある麺となるように、子実タンパク質12%以上とすることを目標として栽培しています。
「通常、追肥は2回ですが、ラー麦は穂揃い期に3回目の追肥をします。この3回目の追肥がタンパク質12%以上にするためにとても大切です」。
大庭さんは麦のほかに、個人として水稲を16ha、7品種手がけています。食用や飼料米に加え、酒米の山田錦を栽培し、宗像市の酒造メーカーが「純米吟醸MONOGATARI」として2020年4月に販売しました。数量限定のため、毎年、完売になるほどの人気だそう。
「MONOGATARIから“MO”と“RI”を取ると、直方市の“NOGATA”になることで付けた名前です。自分たちにできる地域貢献は何かと考え、酒米の栽培を始め、3年目で商品化が実現しました」。
植木地区では圃場の集約が進み、現在、機械作業の委託を受けている生産者の分もゆくゆくは法人で担っていくことになるといいます。法人では20代から40代が後継として決まっており、これからのますますの発展が期待されます。大庭さんの35歳の息子さんも就農する予定だそうです。
「2人で農業をする日が楽しみです」
顔をほころばせながら、大庭さんはそう話してくれました。
大庭利美さん(福岡県直方市)。農事組合法人うえきで農業に携わるかたわら、JA直鞍で営農指導員としても活躍。JA直鞍管内の2023年の麦栽培面積は469ha、うち小麦が336ha。
※掲載内容は取材当日のものです
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