体験レポート

播種同時散布可能な初期除草剤で、 ハードルだった直播栽培の雑草防除に成功。 今後は乾田直播も組み合せ、地域の先例になりたい。

水稲
【愛知県弥富市の山口亮太さん】
【愛知県弥富市の山口亮太さん】

就農13年目を迎え、水稲70haや麦、だいずを手がける愛知県の山口亮太さん。耕作面積の増加に伴い、育苗施設の不足に悩まされていたこともあり、2023年からリゾケアXLアピロファースト1キロ粒剤(以下、アピロファースト)を導入。湛水直播に取り組んで2年目の感想を伺います。

【目次】

20年前にチャレンジした直播水稲は、雑草まみれで大失敗!?
ノビエやホタルイをしっかり防除、稲の生育も問題なし
落水後も除草効果が長続き、作業にも余裕ができて助かった
リゾケアXLとV溝直播を組み合わせて、地域の先例になりたい

 

 

20年前にチャレンジした直播水稲は、雑草まみれで大失敗!?


 お父様とともに水稲栽培を手がける山口さんは、2023年にはじめてリゾケアXLによる湛水直播を1.5ha導入。2024年には面積を8haに拡大し、コシヒカリ3ha、あいちのかおり5haでリゾケアXLに取り組んでいただきました。

 「うちの父が20年ぐらい前に一度、乾田直播にチャレンジしたんですが、そのときは雑草まみれで大失敗だったそうです。それ以来、直播栽培はハードルが高いイメージだったので避けてきたのですが、最近は耕作面積拡大に伴い育苗施設が足りなくなってきたので、なんとかしなきゃって思っていたんです。そんなとき、初心者でも取り組みやすいリゾケアXLの話を聞いたので、早速試すことにしました」。

 2024年のリゾケアXL圃場の栽培スケジュールは、コシヒカリは4月中旬播種、10日後に出芽、8月下旬に収穫。麦後に播種したあいちのかおりは、6月中旬播種、7日前後で出芽、10月下旬に収穫を迎えました。どちらの圃場も、播種時には乗用播種機で初期除草剤アピロファーストを同時散布。その1ヵ月後にジャンボ剤の初・中期一発剤を処理されています。

【アピロファーストを播種同時散布する山口さん】
【アピロファーストを播種同時散布する山口さん】

ノビエやホタルイをしっかり防除、稲の生育も問題なし


 初期除草剤の播種同時散布による稲への影響についても、「全く問題なかった」と山口さんは振り返ります。

「大規模面積の経営では、播種同時散布できることが湛水直播で使う初期剤の前提条件。さらには、稲への安全性が担保されていることが重要です。アピロファーストは播種時に散布して稲が発芽不良を起こすこともなく、きちんと芽が出たし、生育ムラもありませんでしたので、安心して使える初期剤ですね」。

 稲への安全性はもちろん、気になるのは水田雑草への除草効果。問題雑草のノビエ、ホタルイなどをきちんと防除するには、初期生育時にいかに雑草を抑えるかが大事、と山口さんは強調します。

 「稲が出芽したら1週間ほど落水しますが、この落水期間中にノビエやホタルイなどの雑草が出てしまうと後が大変。初・中期一発剤を前倒しで散布しなければならなくなってしまいます。でも、アピロファーストはこれらの雑草を予想以上に長く抑えてくれたので、初・中期一発剤の散布を前倒しにせずに済みました」。

【アピロファーストを使用したリゾケア圃場】
【アピロファーストを使用したリゾケア圃場】

落水後も除草効果が長く続き、作業にも余裕ができて助かった


 2024年、アピロファーストの導入2年目となる山口さん。実は2023年の初導入の際には、比較対照剤として、1区画だけ別の初期除草剤を使用されたのだそうです。

「別の初期除草剤の区画は、芽出しをして落水するタイミングで小さい草がちょこちょこ生えてきちゃってたんですが、アピロファーストの圃場は落水期間中も何も雑草が生えていない状態で、きちんと効果が続きました」と他剤との比較効果も実感されていらっしゃいました。

 また、アピロファーストの残効性は、除草剤の体系処理効率化にも大きく貢献してくれそうなのだとか。

 「播種一か月後にジャンボ剤の初・中期一発剤を投げ込むんですが、アピロファーストは残効が長いから、そのタイミングを後ろにずらすことができそうです」。

 さらに、稲への安全性や除草効果だけでなく、作業性に対するアピロファーストのメリットも使い続けたい理由の一つ、とおっしゃいます。

 「乗用播種機に付いてる除草剤散布機の粒剤ホッパーは5kg入るんですが、アピロファーストは4kg袋があるじゃないですか。4kg袋だと、除草剤のホッパーに一気に投入できて便利。1kg袋の除草剤と比べると充填が一度で済んでラクなんですよね」。

アピロファースト1キロ粒剤製品写真
 【アピロファースト1キロ粒剤】

リゾケアXLとV溝直播を組み合わせて、地域の先例になりたい


 「将来的には、水稲不耕起V溝直播も組み合わせて、直播の比率を上げていきたい」と話す山口さん。

 「V溝直播は、播種機が播種するスピードが速いから大区画圃場向きで、小さな田んぼには向かないんです。しかもV溝直播のような乾田直播は、雨が続くと田んぼが乾かないから播種できない。だから、近隣の生産者仲間も、そんなときには移植に切り替えざるを得なかったそうです。一方で湛水直播のリゾケアXLは、V溝直播が向かない小さな田んぼにも播種しやすく、前日に雨が降っても翌日に落水して、水がひたひたの状態であれば播種できるから天候の影響を受けにくい。これからは、リゾケアXLV溝直播の2タイプの直播と移植を上手に組み合わせ、その比率を検証し、地域の先例になっていきたいと考えています」。

 「今年も去年と同じようにやっておけばいい、ではなく、常に新しいことにチャレンジして農業の可能性を追求していきたい」と話す山口さん。今後は、直播で移植以上の収量をとることが目標とのこと。持ち前の情熱とその探求心はとどまるところを知りません。

 

山口さんのリゾケアXL圃場(あいちのかおり〈麦の後作〉)防除スケジュール

播種時にアピロファースト1キロ粒剤同時散布:6月中旬

出芽:播種7日後

落水:播種8日目以降(約1週間)

初・中期一発除草剤(ジャンボ剤)散布:播種1ヵ月後

収穫:10月下旬

※「あいちのかおり」は、愛知県の播種推奨時期が5月上旬ですが、麦の収穫後の圃場であるため、6月に播種しています

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愛知県弥富市 山口亮太さん

就農13年目。お父様とともに水稲(あきたこまち、コシヒカリ、あいちのかおりなど)70ha、麦25ha、だいず10haを作付。20245月に法人化し、(株)YTアグリへ。

 

※掲載内容は取材当時のものです。

 ※記事に登場する人物の、製品に関するコメントは個人の感想です。

 

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