小麦の収穫後除草にかかせない。除草効果を維持してコストを低減、散布液が土壌に落ちると不活性化するのも安心ですね。-タッチダウンiQ-
2022年に開町120周年を迎える清水町で、ご両親と3人で「松澤農園」を営んでいる松澤 裕さん。十勝ゆかりの作物をはじめ、冷凍食品用ブロッコリー、加工用スイートコーンなどの契約栽培も多く手がけています。そんな松澤さんに、小麦の雑草および病害対策、さらにはスマート農業へのビジョンを伺いました。
小麦栽培で大切にしている〝播種深度〟と〝収穫後除草〟
作物の高品質・安定収量に徹底してこだわる松澤さん。冷凍食品用のブロッコリーを5haにわたり契約栽培しているところからも、取引先からの厚い信頼が伺えます。そんな松澤さんが小麦栽培において心がけているのは播種深度、越冬前の茎数、そして雪腐病防除。とくに播種深度に関しては「種をまく深さが浅すぎれば芽が出ないし、深すぎると登熟期の生育具合がバラついてしまう。だから私は、地表から2〜3cmの深さに播種できるようドリルシーダーを調整しています」という松澤さん。
しかし、どんなに丁寧に播種しても避けることができないのが雑草との戦い。松澤さん曰く、とくに大切なのは〝収穫後の除草〟といいます。
「7月中旬から8月上旬の収穫から2〜3週間が経つと、イヌホオズキなどの雑草が目立って増えてきます。長さにして15cmほどでしょうか。そのころに除草剤をまいておくと、翌春の雑草密度が明らかに違います。イヌホオズキは繁殖力が非常に強いので、収穫後の除草作業は欠かせません」と語気を強めます。
【収穫を終えた松澤さんの小麦圃場。西に望む日高山脈が美しい】
大量に使用する除草剤だから、費用対効果は重要
かねてから浸透移行タイプの非選択性茎葉処理除草剤を使用していた松澤さん。5年ほど前に「タッチダウンiQは効き目も確かでリーズナブル」という噂を耳にし、試験的に20ℓボトルを3本購入。小麦の圃場10aあたり100ℓの水量で散布されました。
「それまで使っていた除草剤と効き目は同じで経済的。たくさん使うものだけに、このメリットは大きいですよ」と費用対効果の高さを評価。さらに「安全・安心を担保するためにも、土壌への安全性が高いことも大きな魅力ですね」と付け加えてくださいました。
【タッチダウンiQの散布に用いるブームスプレイヤー。次なる稼働を静かに待つ】
タッチダウンiQとミラビスフロアブルを、小麦栽培にフル活用
小麦の仕上がりにこだわる松澤さんは、赤かび病対策にも抜かりはありません。
「ミラビスフロアブルが発売されて以来、小麦づくりには欠かせない薬剤です。開花し始めたころに散布することで、穂が揃ったきれいな小麦になる。収穫後の麦わらを見ても、ミラビスフロアブルを使った麦とそうでない麦は一目瞭然です。今後もタッチダウンiQとミラビスフロアブルを活用しながら、より良い麦づくりに精進したいですね」とその計画をお話しくださいました。
【タッチダウンiQを使った「小麦」の防除スケジュール】
スマート農業に適応した農薬の普及に期待
インタビューの最後に、スマート農業に対するお考えを伺いました。松澤さんは、現在はまだ導入していないものの、スマート農業にも意欲的で、農業用ドローンに関しては特に深い興味をお持ちです。
「ばれいしょの圃場で無人ヘリコプター防除を行うのですが、強い風圧のせいで葉が押し潰れさてしまい残念な景観になってしまう。ドローンならこんなことにはならないのに…と。でも、ドローンなど無人航空機散布に適用のある農薬が、現状ではまだまだ少ないですよね。それが増えてくれば、ドローンをはじめスマート農業を積極的に検討したいと考えています。農薬メーカーには、ぜひ期待しています」と松澤さん。
【現在は農業資材の倉庫として活用している牛舎。北海道ならではの風景】
その視線は、これからの農業をしっかりと見据えていらっしゃいました。
清水町でご両親とともに「松澤農園」を営む松澤裕さん
小麦(ゆめちから)5haのほか、ばれいしょ12ha、
ブロッコリー5ha、あずき4ha、だいず2ha、キャベツ2ha、
加工用スイートコーン1haなど多彩な作物を栽培。
※掲載内容は取材当時のものです。