小麦の仕上げ防除はもちろん、「赤さび病」でも。 小麦栽培のいろんなタイミングで活躍しています。 -チルト乳剤25-
40.3haにおよぶ北海道美瑛町の畑で、秋播き小麦16haと春播き小麦4.4haを手掛けながら、ばれいしょ、てんさい、だいず、かぼちゃを栽培される尾形さんに小麦の品質向上と病害防除についてお話を伺いました。
小麦の仕上げ防除で、キレイな仕上がりと歩留まりの高さを実感
農業短期大学を卒業後、お父様が経営していた農場を継承された尾形さん。長年にわたり小麦栽培でチルト乳剤25を愛用されているそうです。
「20代の終わり頃、農業改良普及センターで最終防除に使うときれいだよ、と言われて使ったのが最初でした。実際使ってみると、小麦の穂の黒ずみを抑えて、本当にキレイな仕上がりを実感しましたね」。
当時は「チホクコムギ」に使用し、現在は「きたほなみ」と「ゆめちから」の穂の黒ずみを抑える仕上げ防除剤として使用されています。また、赤かび病防除という観点でも、チルト乳剤25の存在は重要、と尾形さん。赤かび病に感染すると、小麦粉を製粉する際の歩留まりが悪くなるなどの悪影響があります。そうした間接的な歩留まり改善も考えると、チルト乳剤25は品質の高い小麦栽培を続けるためには欠かせない剤だと話してくださいました。
【見た目にも黄金色が美しい小麦】
止葉期の使用で「赤さび病」防除にもチルト乳剤25
実は尾形さん、2016年からは止葉期の赤さび病対策にもチルト乳剤25を使用されているそうです。きっかけは2014年~2015年頃、「きたほなみ」に赤さび病が蔓延したことでした。トラクターで防除に入ると、車体やタイヤに菌が付着し、真っ赤なさび色になるほど深刻な状況だったといいます。
「これはなんとかしないといけない、と農閑期に対策を模索していたとき、ある研修会で『止葉期の防除が効果的』という話を耳にしました。どの剤がいいだろうかと情報を集めたところ、十勝管内の仲間から『それならチルト乳剤25がいいかも』と聞いたんです。翌年にさっそく止葉期に使ってみたところ、それ以降赤さび病がほとんど出なくなりましたし、出ても気になるほどではありませんでした」。
【収穫を終え運び出される小麦】
出穂揃いの「赤かび病」防除のタイミングでミラビスフロアブル、仕上げにチルト乳剤25の相乗効果で美穂を実感!
「秋播き小麦は生育期間が長いので、病害との闘いは避けられません」と話す尾形さん。堆肥や鶏糞を播種前に投入し、翌年の起生期以降止葉期頃まで3回に分けて窒素質肥料を散布して生育をコントロールするとともに、生育調整剤も散布して倒伏のリスクを回避されているのだとか。また、その後は、ローテーション防除を実施する中で、赤かび病防除と同時に葉面散布も行う肥培管理をされています。
2021年からはそのローテーション防除に、出穂揃のタイミングでミラビスフロアブルも加えていただきました。
「ミラビスフロアブルは赤かび病に対する防除効果とともに、美穂効果も兼ね備えており、チルト乳剤25との相乗効果で、長く効いているなという実感がありますね。それでもチルト乳剤25は私の中では小麦栽培に外せないロングセラー。ほかに代わる剤はありません。チルト乳剤25ともにミラビスフロアブルも長く大切に使っていきたい剤ですね」
【チルト乳剤25を使った「小麦」の防除スケジュール】
今後の目標は、就農して8年になる息子さんとともに、法人化も視野に入れ、経営面積を広げていくことだそうです。
北海道上川郡美瑛町 尾形安雄さんと奥様
小麦の他に、ばれいしょ6.7ha、ビート7.5ha、大豆5.2ha、かぼちゃ30aを栽培。
家族3人での個人経営のため、機械力を駆使した効率の良い農業を実践しています。
※掲載内容は取材当時のものです。