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赤かび病防除をはじめ、多様な取り組みで小麦の高品質・高収量にチャレンジ!! -ミラビスフロアブル-

体験レポート
赤かび病防除をはじめ、多様な取り組みで小麦の高品質・高収量にチャレンジ!! -ミラビスフロアブル-

農業地帯と都市部との複合地域にあり、新千歳空港などに近いことから物流にも適しているという特色を持つJA道央では、秋播き小麦約1607ha、春播き小麦約1883haを栽培。産地の取り組みについて、同JA 江別営農センター 農産課の中野亨主任技師にお話を伺いました。

秋播き小麦の『ゆめちから』に注力


JA道央管内で手がけていらっしゃるのは、秋播き小麦で「きたほなみ」「ゆめちから」、春播き小麦で「ハルユタカ」「春よ恋」といった品種となります。なかでもコムギ縞萎縮病抵抗性が強く、パン・麺用に向いた超強力小麦品種の「ゆめちから」はメイン品種で、約1576haが栽培されています。

【JA道央管内のメイン品種である「ゆめちから」】

JA道央管内のメイン品種である「ゆめちから」

 

春播き小麦の収量アップをめざして -初冬播き栽培、高収量チャレンジ栽培を実践


小麦の増収をめざして、JA道央では春播き小麦で2つの取り組みを実践されているそうです。ひとつは、「ハルユタカ」の初冬播き栽培。これは、根雪前の11月中旬ごろ、春播き小麦を早期に播種することにより、生育期間が長くなり高収量が期待できる栽培法です。こちらは道内でJA道央 江別地区がはじめて取り組んだ技術なのだとか。

そしてもう一つは、2015年頃から取り組まれている「春よ恋」の高収量チャレンジ栽培です。「元肥と追肥を慣行より多めに施肥することで分けつを促進させ、幼穂形成期や出穂前に植物成長調整剤を散布することで倒伏を予防し、3割程度の増収を狙っています」とのこと。いずれの取り組みも、JA道央管内のチャレンジする姿勢を感じさせます。

【小麦の播種】

小麦の播種

 

秋播き小麦では赤かび病の基幹防除を3回実施、降雨が多い時は4回目防除を追加


秋播き小麦では、赤かび病対象の基幹防除として開花始期以降に合計3回の防除を基本とされていますが、降雨が多く赤かび病発生リスクが高い時は、4回目防除を追加されるのだそうです。

また、開花前では、幼穂形成期の眼紋病臨機防除、止葉期の赤さび病防除を実施するのが基本なのだとか。これらの防除指導を「営農情報」として毎年、組合員全戸にFAXで提供することで、基本の徹底に励んでいらっしゃいます。

 

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フザリウム属菌、M.ニバーレともに効果の高い新規系統の殺菌剤ミラビスフロアブルを防除暦に採用


そんなJA道央管内でミラビスフロアブルの試験を行っていただいた2021年は、天候が良く、赤かび病の発生自体が少ない年でした。それでも赤かび病に弱い春播き小麦の「ハルユタカ」では、ミラビスフロアブル散布区と慣行区で顕著な差が見られ、防除効果の高さを確認いただき、防除暦への採用につながりました。

「ミラビスフロアブルは開花始期の散布で防除暦に採用した理由は、新規系統のSDHI剤であることから長い効果が期待できること、そしてDON(かび毒)を産出するフザリウム属菌と、品質や収量の低下をもたらすM.ニバーレ菌の両方に効果があるからです」

【赤かび病の被害圃場。こうなる前の適期防除が問われる】

赤かび病の被害圃場。こうなる前の適期防除が問われる

ミラビスフロアブルの安心の効果、実感の美穂効果


また、2021年の試験で赤かび病の発病小穂率を確認し、ミラビスフロアブルの高い殺菌効果を目にされたことも採用 の一因になったようです。

「従来、開花始期に使用していたDMI剤はM.ニバーレ菌への効果が低く、穂の真ん中に赤かび病が発病した場合、そこから上には養分が届かず、穂の天頂部まで白穂になってしまいます。しかし、ミラビスフロアブルは発病小穂率が低く、発病が1粒だけにとどまり、それ以外の粒には広がりませんでした」と穂全体がしっかりガードされていることを実感されたそう。

実際の使用場面では、耐雨性に優れることも生産者の安心感につながるメリットになると思われたそうです。また、これまでの試験結果で、穂をきれいにする効果も実感できた、とのことでした。

 

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秋播き小麦・一部春播き小麦の止葉期赤さび病防除に、アミスター20、チルト乳剤25を採用


ミラビスフロアブルを秋播き小麦・春播き小麦の赤かび病基幹防除剤として採用いただいている以外にも、秋播き小麦では、止葉期赤さび病基幹防除剤として、優れた効果を持つアミスター20フロアブル、春まき小麦(ハルユタカ)ではチルト乳剤25が止葉期赤さび病基幹防除及び赤かび病臨機の仕上げ防除剤(4回目)として採用いただいています。

「新規系統のSDHI剤として期待の高いミラビスフロアブルは赤かび病ローテーションの基幹剤としてポテンシャルの高い薬剤です。現在、小麦では赤かび病と赤さび病のみの登録ですが、ぜひ他の病害にも登録を拡大していただき、今後は当JAとしても、ミラビスフロアブル、アミスター20、チルト乳剤25をローテーション防除の中で活用することで小麦の収量増・品質向上に役立てていきたいですね」とのこと。

また、中野さんは「敷島製パン株式会社(Pasco)とJA道央は新たな価値の創造を求め、共同プロジェクトとして、野菜直売所やパン工房をもつ『ゆめちからテラス』を江別市内にオープンしました。店舗内の「Pasco夢パン工房」では『ゆめちから』など北海道産小麦を原料としたパンを製造販売し。消費者から大変好評をいただいています。ぜひ一度お立ち寄りください」と消費者に向けたメッセージで締めくくってくださいました。

 

【「ゆめちからテラス」外観と店舗内の「Pasco夢パン工房」では、食パンやマフィンなど人気の焼き立てパンが並ぶ】

「ゆめちからテラス」外観と店舗内の「Pasco夢パン工房」では、食パンやマフィンなど人気の焼き立てパンが並ぶ

JA道央 江別営農センター 農産課 中野 亨主任技師

 

 

 

 

 

 

JA道央 江別営農センター 農産課 中野亨主任技師

※掲載内容は取材当時のものです。

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