大豆の病害防除のキホン 「高品質・高収量な大豆づくりのまめ知識」
大豆の病害防除のキホンを、病害発生の原因と病害が発生しにくい環境づくりの観点からご紹介します。
圃場に発生する病害を確認しよう
何の病害が発生したかを知っていることが重要。過度な連作が病害を発生させることもあれば、密植、多量の肥料散布などが原因の場合もあります。そのためにも、前作での栽培体系と病害発生を照らし合わせ、そこにどんな原因があるのか確認することが大事。被害の予測は、日頃から圃場を観察することで可能になります。そして、予測される病害の発生に適した防除方法を選ぶことができるのです。
【高温多湿による病害発生にも注意しましょう】
病気が発生しにくい環境をつくる
栽培法や品種を変えてみるのも病害が発生しにくい環境をつくる方法です。例えば、栽培管理では施肥量の変更や、輪作などもその方法の一つ。肥料の多投を控えたり、他作物との輪作をすることで病害発生を軽減することができます。また、問題になっている病害の抵抗性品種を導入するのも、有効な手段と言えるでしょう。
【輪作も病気が発生しにくい環境づくりの一つです】
大豆の病害防除のポイント:予防的防除、種子消毒、発生初期の適切な防除、そして排水対策
病害の場合、発見時にはすでに手遅れの場合があるので、事前にしっかり予防的防除を行うことが大切。まずは、健全な種子を使用すると同時に、種子消毒を実施すること。また、発生初期から適切な薬剤の散布を行うことも必要です。
薬剤だけでなく、しっかりとした圃場管理により病害を防ぐこともできます。排水対策が不十分だと発生する病害もあるので、側溝による排水促進や培土処理による株元土壌の排水に努めることも大切と言えるでしょう。浸水や冠水した場合はレーバスフロアブルやリドミルゴールドMZを地際部を中心に散布しましょう。
大豆に使用できる殺菌剤と上手な使い方
※紫斑病 開花期から子実肥大期に1~2回「アミスター20フロアブル」や「プランダム乳剤25」などをローテーションで散布する
紫斑病防除は無人航空機による散布で省力化
べと病、茎疫病に優れた防除効果
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