タバココナジラミに効果が高く、トマトサビダニなども同時防除。トマトへの適用拡大を待っていました。|アグリメック

体験レポート

トマト生産での最大の課題はタバココナジラミが媒介する黄化葉巻病への対策。アグリメックを使った防除計画と期待効果をJAやつしろ管内の上田さんにお話いただきました。

天井被覆までの防除が大事


日本一のトマト生産量を誇るJAやつしろ管内。トマト生産での最大の課題と言えるのが、タバココナジラミが媒介する黄化葉巻病への対策だそうです。管内の8割は耐病性品種を導入していますが、それでも着果負担などにより草勢が低下し、病気が発生しやすくなるので防除は必須なのだとか。

「黄化葉巻病が発病すると、着果しても規格外品になってしまいます。1株発病しただけでも、1段に3果、20段成るとして、60果がムダになりますからね」とJAやつしろの上田誠さん。

とりわけ育苗期の8月からハウスの天井被覆をする10月までの初期防除は一番大事、と言います。

「8月から10月上旬まではハウスの天井が被覆されていないので、タバココナジラミなどの害虫の飛び込みが多い。だから、その時期の防除はことさら重要なんです」。

薬剤の散布回数やコストを低減


タバココナジラミに効果のある殺虫剤の選択肢が極端に少なく、JAとしてもアグリメックの適用拡大を待っていた、と上田さんは熱く語ります。

「さっそく今年の指導農薬一覧に採用しました。アグリメックはタバココナジラミへの効果が高いし、トマトサビダニなど幅広い害虫を同時防除できるのがメリット。ほかの剤を混ぜなくても済むので、薬剤の散布回数やコストの低減にもつながりますからね」。

同JA南部営農センターを取材で訪れたのは、管内で定植がスタートして間もない9月のはじめ。アグリメックのこれからの指導計画を上田さんにお聞きしました。

「8月から10月までの初期防除、天井被覆直後、厳寒期に各1回アグリメックの散布を指導する予定です。耐雨性があるので、天井を被覆するまでの期間の雨が多い時期でも安心して散布できますね」。

同JAでは「くまもと県版GAP」認証取得を準備中。今後もますます安心・安全で品質の高いトマトの安定生産が期待されます。

JAやつしろ 営農部 南部営農センター上田 誠さん

 

 

 

熊本県八代市 JAやつしろ 営農部 南部営農センター上田 誠さん
JAやつしろ南部営農センター管内では、トマト(桃太郎ホープ、桃太郎ピースなど)51ha、ミニトマト10haを作付。同JAトマト選果場利用組合には238名のトマト生産者が所属。

※掲載内容は取材当日のものです

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