果樹園の休眠期除草で春先の雑草量を抑え、作業の効率化・病害虫の密度抑制。除草剤による下草管理は不可欠です。-タッチダウンIQ・プリグロックスL-

体験レポート
休眠期の除草で春先の雑草量を抑え、作業の効率化、病害虫防除。除草剤による下草管理は不可欠です。-タッチダウンIQ・プリグロックスL-

JAフルーツ山梨の出資型農業生産法人として、2022年6月に設立された株式会社あぐりフルーツ。農業経営および農業支援をはじめ、新規就農者の育成、地域住民の雇用など、幅広い事業を展開されています。今回は「果樹園の経営に欠かせない」という下草管理について、同社の反田公紀取締役にお話を伺いました。

 

フルーツ王国の名に恥じないきれいな果樹園を目指して


「生産者さんの高齢化という課題は、フルーツが盛んな当JA管内も例外ではありません。あと5年くらいなら大丈夫かもしれないけれど、その次の5年は厳しい状況になるはず。地域の圃場を守るためにも、今のうちに手を打つ必要があったのです」と、あぐりフルーツ設立の経緯を語る反田取締役。遊休農地を増やさないことはもちろん、フルーツ王国の名に恥じない美しい果樹園づくりや、樹上作業の効率化、さらには病害虫対策に欠かせない作業として励行されているのが圃場の下草管理です。

「果樹園周りの除草は、お金にならないから誰もやりたがらない。面積が10ha、20haとなってくれば、それもやむを得ません。しかし、我々は生産者さんから作業を受託している以上、きれいな果樹園にすることも仕事の一部と捉えています」と反田取締役。

 

【株式会社あぐりフルーツ 反田公紀取締役(右)と小林豊さん(左)】

株式会社あぐりフルーツ 反田公紀取締役(右)と小林豊さん(左)

 

休眠期の早春期除草で忙しい春の除草作業をスキップ


果樹園の下草管理で、4〜5月の春草除草、6〜7月の夏草除草、11月〜1月の秋冬期・早春期除草と大きく3回に分けて行われる除草作業のなかで、果樹栽培の効率化に大きく影響するのが休眠期にあたる11‐2月の秋冬期から早春期の除草。

「春以降は果樹の樹上作業が増え忙しくなってきますので、その時期の除草作業はなるべく省力化したい。休眠期に除草剤散布をしていない圃場は春先の段階で15cmくらいまで雑草が伸びているのですが、処理しておいた圃場はまだ大丈夫。最終的には春先の除草作業を一回減らせて、ゴールデンウィークの前までもつのは助かります」とお話されます。

 

春先の雑草量を押さえて、樹上作業の安全性と効率化、病害虫対策に


さらに、反田取締役は、春先の雑草量を抑える意義を力説します。

「脚立を置いて樹上の作業をするときに、地面に雑草が多いと安定しないんですよ。また、樹の根元の雑草で害虫が繁殖して果実被害を起こしたり、雑草により風通しが悪くなるとうどんこ病などの発生原因になります。安全性や作業のしやすさ、そして病害虫対策の面からも、休眠期にしっかりと雑草を抑えておくことは非常に重要です」

 

下草の管理に使う除草剤はタッチダウンiQがメイン


作業にあたり下草を乗用草刈機により刈り取りを行います。6月などは2週間に一度は刈っているが、それでも、機械が届きづらい樹の株元・棚の杭尻は雑草が残ってしまうそうです。

 

【乗用草刈機・刈払機では作業しづらい棚の杭の周辺】

乗用草刈機・刈払機では作業しづらい棚の杭の周辺

そうした草刈機で対応しきれない場所、また圃場の周辺は除草剤で処理しているとのこと。その除草剤のメインとして、発売当初からお使いいただいているのがタッチダウンIQです。

「最初は価格が安いことから使い始めたのですが、他のグリホサートカリウム塩剤系の除草剤と効果も変わらず長く効いてくれるので、現在では地域の生産者さんに広く普及しています」と反田取締役。ご自身が管理する圃場でも「グリホサートカリウム塩剤系の除草剤はタッチダウンiQしか使っていません」というほど信頼してくださっています。

 

【赤枠の草地の箇所は乗用草刈機の処理跡、その他をタッチダウンiQでの除草跡】

赤枠の草地の箇所は乗用草刈機の処理跡、その他をタッチダウンiQでの除草跡

 

タッチダウンiQとプリグロックスLの合わせ技で美しい果樹園を


タッチダウンIQでの除草作業を励行しつつも、雑草が残ってしまうことがあるといいます。そこで、2022年からご使用いただいているのがプリグロックスLです。

「防除暦には載っていないものの、この地域でも古くから使っている人はいますね。うちでも耕作放棄地を改修して苗木を植えましたが、タッチダウンiQだけでは残る雑草もあり、プリグロックスLとの合わせ技で処理してます。また、生育期にタッチダウンiQで取りこぼしたなと思ったところにもプリグロックスLをまくときれいに枯れる。かかったところしか枯れないので、株元の除草には安心なんです」と反田取締役。

また、根まで枯らさないプリグロックスLは、地域の果樹園にとってもメリットが大きいといいます。

「ここは傾斜地が多く石垣などもたくさんありますので、そういうところの圃場で雑草の地上部だけ枯らして根は残すプリグロックスLは、傾斜地を崩す心配がないので便利ですし、安心して使えます」とご評価くださいました。

 

【ぶどうの棚に巻きついた蔓を除去する、あぐりフルーツのスタッフ】

ぶどうの棚に巻きついた蔓を除去する、あぐりフルーツのスタッフ

「基本的な除草は乗用草刈機とタッチダウンiQ、早く枯らしたい、雑草を取りこぼしがちな生育期にプリグロックスL。この体系で、これからも地域の美しい果樹園を守っていきたいですね」と語る反田取締役。その言葉には、甲州の誇る果樹への深い愛情と強いプライドがこめられているいるように感じられました。

 

【タッチダウンiQとプリグロックスLを使った果樹園の下草管理スケジュール】

タッチダウンiQとプリグロックスLを使った果樹園の下草管理スケジュール

 

 

あぐりフルーツのトップとして組織を取りまとめる反田公紀さん

 

 

 

 

 

 

あぐりフルーツのトップとして組織を取りまとめる反田公紀さん。
「地域の果樹園を守っていくことはもちろん、新規就農者を育成するための受け皿になれたら」と、
フルーツ王国の未来を支える展望を語ってくれました。

 

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