だいこん栽培ではキスジノミハムシの防除は避けて通れないーフォース粒剤

体験レポート
乙部農産だいこん圃場

作付面積は約750ha、だいこんの産地として知られる青森県東北町。
その東北町内でだいこん、ながいも、キャベツなど約30haを経営する乙部農産合同会社の乙部暁(おとべさとし)さんに、だいこん栽培における最大の脅威であるキスジノミハムシの防除について、お話を伺いました。

被害が深刻なキスジノミハムシは7月から増加


青森県では4月上旬から8月末までだいこんの播種がありますが、特に夏場の害虫圧の高い時期に収穫する夏だいこんの栽培が盛んです。特に夏だいこんの栽培で問題になるのがキスジノミハムシだそうです。

「だいこん栽培ではキスジノミハムシの防除は避けて通れない。就農した当時に比べ、夏は暑くなってきているし、被害が深刻になってきているように感じます。幼虫がだいこんの肌をなめるように加害するので、最も商品価値を落とすんです。防除を怠ると、まともなだいこんが収穫できない圃場もあります」と、キスジノミハムシ防除の重要性を訴える乙部さん。

 

播種時の粒剤処理と定期的な散布剤のローテーション防除が必須


いだいこんを作り続けるためには、播種時の粒剤処理と散布剤のローテーション防除が大事だと乙部さんはおっしゃいます。

「この管内では、だいこんを業務加工用に出荷する方も多く、肌の品質にあまりこだわらない農家さんもいます。私は加工用といっても肌の艶は重要で、やはりきれいなものを作らないと産地として信頼がなくなってくると思うんです。キスジノミハムシの成虫は地際に産卵し、その幼虫がだいこんの根部を加害するため、播種時の粒剤処理はどの作型でも必須です。当社ではフォース粒剤と作用性の異なる2種類の粒剤を使用しています。フォース粒剤は父の代からずっと使ってきて、信頼と実績があるので今でも安心して使っています」と評価してくださいました。

また、生育期の散布剤のローテーション防除についても、お父様の代から意識を向けてきたそうです。

「夏場はキスジノミハムシのライフサイクルが早いので、飛び込みも多く、定期的な散布が求められます。夏場の作型では播種後7-10日間隔で少なくとも5-6回は防除しています。使用する薬剤は、その作用性や特徴を農薬メーカーのWebサイトなどで確認して、同系統の薬剤を連用しないように注意しています。抵抗性にも気をつけなくちゃいけないので、コスト含めローテーション薬剤は定期的に見直しています」

2021年にフォース粒剤がだいこんの生育期にも使用できることを知ったのだそうです。

「元々、播種20日後の防除に粒剤を活用していました。フォース粒剤は播種時に使用していたし、父の代から使用していたので信頼感があったので22年度作から採用しました。播種時に使用したフォース粒剤の残効を生育期散布で上書きする感じでしょうか。その後の散布剤の効果も安定しているように感じます」と話してくださいました。

しっかりと散布している農家さんでも、散布剤だけのローテーション防除だけでは収穫時に被害がひどい圃場もあるのだそうで、「うちは、フォース粒剤のおかげでキレイなだいこんでしたよ」と笑顔で確かな自信を見せてくださいました。

 

粒剤の株元散布は、意外と簡単でラク!?


「夏場にブームスプレイヤーで定期散布するのは本当に大変。水を貯め、圃場毎にしっかりと散布するのは重労働なんです」

これまでも生育期に粒剤を使用していたので使用には抵抗は無いそうで、
「私の場合は粒剤処理器を2台持って2列に同時処理します。散布のやり方、歩くスピードさえ分かれ従業員の方にも教えられます。本来、農薬散布はとても重要な仕事で家族や信頼のある従業員さんにしか任せられないんですけど、粒剤の株元散布は簡単なのでパートやアルバイトの方にも任せられます。こういった農薬散布を他の従業員に任せられると、自分は他の仕事もできますし、業務の効率化が図れると思います」

【乙部農産での粒剤散布イメージ】

乙部農産での散布イメージ

今年もフォース粒剤を使ってしっかりとキスジノミハムシ防除をしていきたいと語る乙部さん。今後も品質の高いだいこんづくりに役立てたいと熱意ある口調でお話しいただきました。

乙部農産の乙部さん

 

 

 

 

 

 

乙部農産合同会社 乙部 暁(さとし)さん
JAゆうき青森 きゃべつ部会長
だいこん7ha、ながいも10ha、きゃべつ8ha、ごぼう3haを作付

※掲載内容は取材当時のものです。

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