天候に関わらずよく枯れるうえ コスト削減を実現しました。
TMRセンターとは、牧草に飼料を混ぜ合わせた栄養価の高い乳牛の餌を大量につくる施設。肝心なのは、主たる原料となる牧草で、質の高い牧草を栽培するために定期的な草地更新は欠かせません。しかし、草地更新だけでは雑草を抑えられないことも。今回、TMRセンター「Dream Feed Kitami」の荻野さんに質の高い牧草づくりと雑草管理についてお話を伺いました。
完全更新・簡易更新を織り交ぜながら最適な草地更新を
「当センターでは雑草の繁茂状況を見ながら5〜6年おきの草地更新を励行しています。ところが、我々が作業を受託する前は個人で草地を管理していましたので、更新時期を過ぎているケースも少なくありません。そのような雑草の繁茂がひどい草地は全面的に耕起する完全更新を、それほどでもない草地は簡易更新をと、双方を織り交ぜながら草地更新に取り組んでいます」と荻野さん。
【質の高い牧草栽培には草地更新が欠かせない】
タッチダウンiQへの切替で経費削減コストメリットは絶大
しかし、草地更新だけで雑草を抑えられるわけではありません。難防除のスギナやリードカナリーグラスの防除には除草剤が必要不可欠であり、これまでは別のグリホサート剤で除草作業を行なっていたそうです。そして2020年、除草剤の全量をタッチダウンiQに切り替えました。そのきっかけを、荻野さんはこう話します。「JAの担当の方とコスト計算をしたところ、同等の除草効果にもかかわらずコスト削減につながることがわかりました。当センターは年間400リットルもの除草剤を使用しますので、コストメリットは絶大です」。
【除草剤をタッチダウンiQに変更したことでコストダウンに】
天候に関わらず枯らしてくれるタッチダウンiQ
効果に関しては、タッチダウンiQならではの良さを感じる部分もあるそうです。「除草剤の散布後、すぐに雨が降ると枯れにくいと思っていたのですが、タッチダウンiQは天候にかかわらず枯れてくれる気がします。北見市では小麦農家も続々とタッチダウンiQに切り替えており、生産者はもちろん、JAからの信頼も大きいようです」。
これからも質の高い牧草づくりに役立てていきたい、と荻野さん。雑草との戦いにタッチダウンQがお役に立てれば幸いです。
【タッチダウンiQ 草地更新スケジュール】
2015年に組織されたTMRセンター「Dream Feed Kitami 」の一員として、草地、デントコーンなど計400haの圃場管理部門を担う荻野さん。
※掲載内容は取材当時のものです。