大豆の種子処理のキホン「高品質・高収量な大豆づくりのまめ知識」

病害虫・雑草コラム
大豆の種子処理

大豆の種子処理のキホンを、病害の発生・回避のメカニズムの観点からご紹介します。

病原菌の感染リスクを低減しよう


病害は三つの要因が重なって発生します。一つ目の要因は、 病原菌の密度や感染力といった「主因」、二つ目は植物体の抵抗性や耐湿性といった「素因」、三つ目は栽培環境の気温や降水量といった「誘因」です。それぞれの要因をできるだけ小さくすることが病害回避につながります。

主因の病原菌に直接作用するクルーザーMAXX


畝立て栽培、暗渠などの排水対策や梅雨明け後の播種により「誘因」を小さくすることができます。クルーザーMAXXは、病害発生の「主因」である病原菌に直接作用し、感染リスクを低滅します。苗立や初期生育を改善するためには、病原菌感染を防ぐことが有効です。耐病性・耐湿性品種の導入は短期間では難しいため、当面は排水対策とクルーザーMAXXによる病害防除を組み合わせることが、完成度の高い湿害・病害軽減技術と言えるでしょう。

【病害発生・回避のメカニズム】

大豆圃場地表面のノビエ類の種子

低温、過湿条件など大豆が受けるストレスを低減しよう


クルーザーMAXXを塗沫処理することで過湿条件下で問題となる茎疫病や苗立枯病(ピシウム菌)などの病害から大豆を守ります。病原菌の感染を防ぐことで、苗立率向上および良好な初期生育をもたらします。苗立率が向上するとともに、生育が旺盛になります。下記の実験結果のように、過湿条件下で良好な苗立率と初期生育を示しました。

【湿田状態(地下水位4cm)での生育の違い(播種後36日)】

湿田状態(地下水位4cm)での生育の違い(播種後36日)

【排水不良田での苗立率】

排水不良田での苗立率

種子処理することで天候に左右されず、防除適期を逃しません。一回の種子処理で発芽直後から初期生育の間、病害虫(クルーザーMAXX)または害虫(クルーザーFS30)の攻撃から豆を守ることができます。

クルーザーMAXX
クルーザーFS30

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