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難防除雑草「クログワイ」の生態と防除

病害虫・雑草コラム

近年、水田の難防除雑草としてクログワイが問題化しています。クログワイは発生期間が長期にわたることを十分に考慮して防除することが重要になります。クログワイの生態や防除方法についてご紹介します。

不斉一に長期間にわたって発生


発生しはじめたクログワイの茎は、細い針金状でホタルイに形態が似ていますが、その後抽出する先端の丸い茎はやや太く、中空で見分けは容易です。生育が進むと、地下茎を延ばし旺盛に分株を繰り返します。夏に花穂を茎の先端に付け、秋に地下茎の先端に栗色の塊茎を付けます。

また、塊茎は、休眠性を有し覚醒がばらつくため、発生は極めて不斉一で長期に及びます。発生期間は、作型や地域にもよりますが、水田内では概ね4月下旬から9月と長期間です。

塊茎には数個の芽があり、萌芽した芽が除草剤などにより障害をうけても、順次別の芽が萌芽し生育します。

【水田におけるクログワイの発生消長と塊茎形成時期(模式図)】

水田におけるクログワイの発生消長と塊茎形成時期(模式図)

 

1回の除草剤散布では効果不足


【稲の中に繁茂するクログワイ】

稲の中に繁茂するクログワイ

 

防除が不十分だと水稲の生育に害を及ぼし、100株/m2程度の発生量で、約50%程度に減収した事例もあります。1回の除草剤散布だけでは十分な効果が得られない場合が多く、現在においても防除対象雑草の最上位に挙げられています。

耕種的防除だけでなく、除草剤による化学的防除が有効


【クログワイの塊茎】

クログワイの塊茎

 

防除に際しては、発生期間が長期にわたることを十分に考慮する必要性があり、翌年以降の発生源になる塊茎を減少させることも重要なポイントです。クログワイの塊茎は乾燥と低温に弱いため、秋期から冬期の耕起作業により、塊茎を地表面に露出させることで塊茎を死滅させることが出来ますが、その効果は土壌表面に限られるため、十分な防除効果には至りません。

また、田畑輪換も有効な手法ではありますが、クログワイは畑土中でも塊茎の寿命が長いことから、転換畑作を3年以上継続しなければ十分な防除には至らないと言われています。
このようなことから、耕種的防除は、除草剤などの化学的防除を補完する方法として位置づけられます。

クログワイには数種の除草剤を使用して体系処理を


本田で除草剤を使用する防除方法としては、クログワイの発生前または発生が始まった頃に有効な除草剤を散布し、その後に発生してきたものや枯死せず再生した株の生育が目立ってきたら、中後期に有効な後処理の除草剤を散布します。茎葉処理型の後期剤を使用する場合は、クログワイが出そろった時期が最も効果的です。

また、散布時期が塊茎形成前であれば、翌年の発生を大きく減少させることも可能となります。散布適期を逃さないようにしましょう。

クログワイは、オモダカ、シズイよりも塊茎の寿命が長く、湿田条件では5年以上生存する場合もあることから、体系処理による防除を3年以上続け、根気よく防除する必要があります。

【水田雑草の塊茎の寿命】

水田雑草の塊茎の寿命

 

稲刈後の非選択制除草剤は、翌年の発生密度低減に効果的


早期栽培などで収穫後にクログワイの再生や生育が十分にみられる場合は、稲刈り後に再生した個体を、非選択性茎葉処理剤で防除する方法が有効で、翌年の発生を減少させられます。

※出典:シンジェンタジャパン発行「クログワイガイドブック~難防除雑草クログワイの生態と防除~」より抜粋・編集

クログワイの防除に有効な薬剤:マキシーMXとアクシズMX


初・中期一発除草剤アクシズMX1キロ粒剤は、クログワイやオモダカなどの塊茎形成を抑制し、優れた除草効果を発揮。散布適期がノビエ4葉期までと幅広いので、作業にゆとりが生まれます。

また、処理後2週間雑草を抑える初期一発除草剤マキシーMX1キロ粒剤との体系処理を行えば、長期間クログワイなどの多年生雑草を抑えるので、中・後期剤散布を省略することができます。

【マキシーMXとアクシズMXの体系処理で、より高い除草効果を発揮】

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