乗用播種で平均反収9.4俵。 リゾケアXLが支える、大規模稲作の次の一手。
2002年に設立された埼玉県幸手市の(有)神扇農業機械化センターでは、代表、専務のほか5名のスタッフを含めた皆さまで水稲126ha(コシヒカリ、彩のきずな、にじのきらめき、ほしじるしなど)を作付。作付面積拡大に伴い、以前より直播栽培を取り入れた経営を模索してきました。そんな中、2024年にリゾケアXL(品種:彩のきずな)を導入し、2025年は平均反収9.4俵という好成績をあげていらっしゃいます。同社代表の船川由孝さん、専務の船川智弘さんにお話を伺いました。
課題は、雑草管理と水管理の負担
同社では以前、鉄コーティングによる湛水直播を導入し、面積拡大に対応。しかし、雑草の多発生や水管理の煩雑さ、発芽率の不安定さなどの課題を抱えていらっしゃいました。
船川代表「鉄コーティング直播は、稲1葉期ぐらいまで水を張れないから、その間は除草剤をまけないでしょ? どうしても雑草が多発生しちゃうんだよね。それに、水を入れたり落としたり、水管理が大変なんだ」。
そんな課題をクリアするため、リゾケアXLを導入された船川代表。導入3年目となる2026年は、5.5haの圃場でリゾケアXLによる湛水直播に取り組んでいらっしゃいます。
発芽率90%以上。水管理も楽で、安定した苗立ちを実感―リゾケアXL
同社では、リゾケアXL播種時に初期除草剤アピロファースト1キロ粒剤を同時散布し、播種後に入水して2週間後には落水されています。落水状態を3日間程度維持した後に再入水した後は、通常の移植栽培と同じ水管理を実践。播種2週間後に発芽が揃い、発芽率90%以上という苗立ちの良さを実感されています。
船川代表「リゾケアXLは、播種してからしばらくの間は水を張った状態だから、初期除草剤が良く効いて体系防除がしやすくなった。水管理も移植とほぼ同じだからラクなんだよね」。
乗用播種機による播種では平均反収9.4俵。代かき翌日に播種できるのも便利―リゾケアXL
同社では、リゾケアXL導入初年度の2024年に、ドローンによる散播と乗用播種機による点播の双方を体験。播種時の省力性と反収を天秤にかけた結果、同社が選んだのは乗用播種機による播種でした。
秋の耕起と均ぺいな代かきが稲作の原点、と力を込める船川代表。その丁寧な作業が米づくりのカギを握るのだとおっしゃいます。
「秋の田起こしは、丁寧にやっておかないと土壌の団粒構造が形成されずに、地力が落ちる。それと、移植も直播も、レベラーで均ぺいにしてから代かきをしないといけないよね。代かきから播種までの効率で言うと、リゾケアXLは代かきの翌日に播種できるから、その点で効率がいいよね」。
リゾケアXLによる育苗の省力化が面積拡大のカギ。
リゾケアXLの導入によって、船川代表と専務がいちばん強く実感されているメリットは「育苗の省力化」。面積拡大に伴い育苗施設や労働力が不足するという課題から解放されるようになりました。
船川代表「うちの育苗ハウスは2連棟が二つ、単棟が一つで、100ha以上ある圃場の育苗をしてるんだ。育苗は2回転させてるけど、いまのハウスで目いっぱい。だから、育苗にかかる施設や労働力が削減できるのはホントにありがたいね。人手不足の時代だから、田植え作業がないっていうのも助かるよね」。
同社では、職場の環境改善に「トヨタ式カイゼン」を採用。無駄を省き、清掃や整理整頓を徹底するなどの活動に取り組んでいらっしゃいます。
船川代表「反収、売上を向上させてゆくのが大事。それに伴って、従業員の給与や休暇制度も充実させていきたい。150haまで面積を拡大するのが当面の目標ですね」。
これから面積が増える分はリゾケアXLでまかなうつもり、と船川代表。地域のリーダーとして今後の活躍が、ますます期待されています。