サツマイモ基腐病は発病前に予防散布をー農家の常備薬アミスター20フロアブルー
かんしょの基腐病に対して、予防的に薬剤処理することにより、優れた効果を発揮するアミスター20フロアブル。効果を十分に発揮いただくために、「このタイミングで!」「ここに注意して!」という散布タイミング・ポイントなどの上手な使い方を紹介します。さらに、ドローンでの防除経験談もピックアップして紹介します。
アミスター20フロアブルの特長
- 予防的に薬剤処理を行うことにより優れた効果を発揮。
- 耐雨性と浸透移行性に優れ、安定した効果を発揮。
- 幅広い作物登録があり、周辺作物へも安心。
- かんしょの無人航空機による散布は、畝間に茎葉が繁茂して圃場に入りにくい場合にも有効。
かんしょの「このタイミングで使って!」
|アミスター20フロアブルの上手な使い方
かんしょの基腐病(サツマイモ基腐病)には、感染助長する降雨前にアミスター20フロアブルの予防散布が効果的です。
1回目の散布は、発病の有無にかかわらず定植後5週目ごろを推奨します(発病前の予防散布を徹底)。2回目以降の薬剤散布は、かんしょの生育にあわせた十分な水量で薬剤散布することが重要です。また、この頃には葉が畝間を覆って地上散布が難しいため、ドローンなどを活用した無人航空機での散布がおすすめです。
|サツマイモ基腐病の被害症状
【苗基部の黒変】
【地際部の黒変】
【発生圃場における茎葉の枯死】
アミスター20のサツマイモ基腐病に対する作用
アミスターは病原菌の呼吸阻害、つまり、エネルギー合成阻害によって殺菌活性を示すため、病原菌の全感染ステージで活性を示します。
特に病原菌自体が付着器を形成してものすごいエネルギーを使ってクチクラ層をぶち破るとき、エネルギーをたくさん使って植物体内で菌糸を伸ばしたりする初期の感染、胞子が発芽する、遊走子が運動する、こういった際にアミスターは強く阻害できる薬剤です。
予防的に事前に散布することによって、病害を早期に止めることができれば、地表面部のつるの部分は枯死してしまったけれど、かんしょ自体の収量は維持できたという生産者様の声もあり、早期に基腐病感染に備えることができれば収量、そして品質も高められますので、そういったアミスターの上手な使い方を実践しましょう。
アミスター20フロアブルを使用する際の前提・注意ポイント!
■圃場の排水対策をしっかりと行った上で、薬剤防除を行ってください。
■異常株は薬剤散布前までに除去してください。
■植物体上(特に株元や茎)に薬液が十分付着するよう丁寧に薬剤散布を行ってください。
■感染を助長する豪雨・台風などの前にアミスター20フロアブルの予防散布を行ってください(予防散布できなかった場合は降雨後速やかに散布)。
■耐性菌管理の観点から、出来るだけ同一系統の薬剤の連用はさけ、他系統の薬剤との体系防除を心がけてください。
アミスター20×ドローン 防除経験談
かんしょの基腐病防除に無人航空機(ドローン)でアミスター20を散布された経験談を紹介しています。