日本一のズッキーニ産地が取り組むあくなき品質への挑戦
長野県の最北端に位置し、アスパラガス、ズッキーニ、果樹などの農産物が盛んなJA北信州みゆき。
同JAはわが国ではじめてズッキーニの栽培を手がけたことでも知られています。
同JAズッキーニ部会笹岡紀美雄部会長にお話を伺いました。
ズッキーニの栽培は、いつごろから盛んになったのですか。
約30年前、当JA管内の木島平村で日本で初めてズッキーニの栽培が開始され、その数年後には、私が住むこの野沢温泉村でも栽培が始まりました。
その当時の野沢温泉村には5名ほどの生産者しかいない状況でしたが、現在は管内全体で100名以上の部会員がおり、約30ha、2キロ入りで約20万ケースのズッキーニを出荷できるようになりました。
品質管理の徹底を図るため、まず生産者が色・形・大きさ・傷についてチェックし、規格別に選別して出荷、それをJAの選果場で再度チェックします。
特に傷については、JAのチェック段階で規格外にはじかれるものも多いですね。
こうした努力の積み重ねが実り、生産量も品質も日本一といわれるまでに成長したんです。
笹岡部会長が手がける
ズッキーニの圃場
咲き終えたズッキーニの花。
その下には小さな実が
どのような品種を栽培されているのですか。
いま部会では、「ラベン」「コンテ」といった品種を栽培しています。
シンジェンタさんの品種「ラベン」は、当JAにおいても国内においても、ズッキーニの中で作付面積がトップの品種です。
「ラベン」の一番の特長は、多収であるということですね。ひとつの木に12~13本ぐらい実が成ります。
それと、長さも太さもちょうどいい。形の揃いがいいんですね。
あと、色つやがいい。消費者は濃い緑色のものを好むので、見た目にもニーズに合っています。
ズッキーニの栽培のポイントは何ですか。
ズッキーニの栽培は、やはり土づくりがポイントになりますね。
播種の半年ぐらい前に、とうもろこしの芯や米ぬかの入った堆肥を10aあたり4~5トンほど施肥し、ズッキーニの色づきが落ちてきたら追肥します。
それと、ズッキーニは葉や茎にトゲがあり、風が吹くとこすれて傷がつきやすくなり、等級落ちの原因になるので、注意が必要です。
ソルゴーなどの緑肥を植えて風よけにするなどの対策もありますが、「ラベン」は比較的トゲが少なく、傷もつきにくいようです。
出荷用のダンボールに詰められたズッキーニ
病害虫防除への取り組みについてはいかがでしょうか。
病害防除ではうどんこ病、べと病が重要。害虫ではワタアブラムシやモモアカアブラムシといったアブラムシ類が問題になります。
特に8月中旬に播種する作型は、病気や害虫が発生しやすいので、収穫がはじまる時期までに2~3回、殺菌剤や殺虫剤を散布するようにしています。
当JAの防除暦にはアブラムシ類対策として、チェス顆粒水和剤が採用されており、その効果の高さに注目が集まっています。
今後も常に、規格を重視した高品質なズッキーニを提供できる産地として、市場や消費者の皆さんの信頼に応えていきたいですね。