病害虫・雑草防除ガイド - 雑草の話
タッチダウンiQ秋冬期散布で、果樹園下草を長期抑
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除草剤:秋冬期からの散布で春先の作業を効率化!

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春先の作業が軽減できる休眠期の除草剤使用

農家にとって春は様々な作業が重なる季節です。たとえば、果樹園を経営されている方なら、重要な管理作業である摘蕾、摘花、摘果といった作業が春に集中します。これらは収穫時の品質に大きな影響を及ぼすためにどれも手を抜くことができません。しかしながら、この時期には果樹園の草生管理なども行わなければならず、作業が繁雑になりがちです。その負担を減らし、効率良い作業をするために、比較的時間に余裕のある秋冬の間に、ほ場の雑草対策をしておいてはいかがでしょうか。弊社の除草剤、タッチダウンiQでの実証結果を例にとると、果樹園で4〜10月に使用した場合、除草効果は従来のグリホサート剤より早く、散布後3〜7日頃から雑草が枯れ始め、抑草実日数は50〜60日程度でした。これを休眠期の11月〜1月下旬に使用した場合には、散布後の殺草効果の出現時期が大幅に遅くなるという結果が出ています。散布後の気温にも左右されますが、果樹園での実証では約30〜60日から枯れ始めが現れました。また、抑草実日数も、雪の少ない地域で1月中旬〜下旬に散布した場合、5月中旬〜下旬、6月初旬頃まで持続しました。

  • 写真1:散布前

    写真1:散布前

  • 写真2:散布40日後

    写真2:散布40日後

  • 写真3:散布72日後

    写真3:散布72日後

  • 写真4:処理・無処理の対比

    写真4:処理・無処理の対比

作業の効率化が品質向上につながる

これが可能となるのは、タッチダウンiQがグリホサートカリウム塩に2種類の独自の界面活性剤を製剤としているためです。グリホサートカリウム塩はグリホサート酸のみ、もしくは従来の塩基より水溶性が高く、有効成分の雑草体内への浸透移行を促進する特徴を持っています。さらに2種類の界面活性剤を加えたことで、雑草表面でさっと広がり、雑草内部へと浸透し、根まで枯らす力も高まりました。この特性によって、散布後、殺草効果が表れるのが早く、長い抑草期間も期待できるのです。秋冬の休眠期に散布すれば、この特性が充分に発揮され、5月までの雑草の発生を抑制させることができます。それによって、春先の草生管理の負担が軽くなり、重要な作業である摘蕾、摘花、摘果に集中でき、結果として果樹の品質向上に役立てることが期待できるのです。また、樹幹下の雑草を抑制することでダニの成育密度を低下させ、病害虫の予防にもなり、結果としてその後の薬剤の使用を減少させることができ、経費削減にもつながります。
 休眠期の処理のもう1つの大きなメリットはドリフトによる薬害リスクが小さくなる点です。果樹生育期の散布では雑草の草丈30センチ以上になると、特にドリフト防止に取り組む必要がありますが、休眠期の秋冬期処理であればそのリスクは小さく、散布効率をよくすることができます。今回は、果樹園での実証結果を元に説明しましたが、他の作物でも同様の効果が期待できますので、今年の秋冬期に試してみてはいかがでしょうか。

  • タッチダウンiQの処理タイミング
 

シンジェンタ ジャパン株式会社
技術顧問
髙倉 和男

2010年11月30日掲載

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http://www.syngenta.co.jp/cp/items/touchdowniq/apply/

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