気候変動

環境保全型農業

気候変動は、農業にとって大きな課題を提示しています。栽培時期の変化や既に乾燥している地域における降雨量の減少は、伝統的な方法による作物の栽培をますます困難にする可能性が高まっています。

人類が作りだした温室効果ガスの3分1は、直接的あるいは間接的に農業作業の過程で排出されます。直接的な排出量は14%にあたり、そのうち3分の1が、家畜に起因しています。残りの排出量は、土地の使用、たとえば森林伐採の結果に関係しています。

農業は、農作業における排出量を減らすことによって気候変動に取り組むための世界的努力に非常に大きく貢献することができます。農家は燃料と肥料をより効果的に使用し、植物と土壌による炭素捕捉を改善することで貢献が可能です。既存の農地の生産性を向上することもまた、新たに農地を拡大するために森を切り開くことを防ぐ助けとなります。バイオ燃料として知られている燃料用の作物の栽培は、輸送に使用されている化石燃料に代わる、より炭素排出量の少ない燃料を提供することによって排出量を減らすことができます。

シンジェンタの貢献

シンジェンタは、二つの重要な方法で気候変動に取り組んでいます。一つは、農家が気候変動に適応し、温室効果ガスの削減ができるよう支援することです。二つ目は、私たちの事業活動をよりエネルギー効率の良いものにし、サプライヤーやバリューチェーンにおけるその他の業者にもこれを推奨することです。

温室効果ガスの排出量を削減することは重要な課題ですが、すでに起こっている気候変動に農業が適応していく為に技術革新も非常に重要です。私たちは、新しい作物の品種の開発、農薬製品、そして更に極端な天候や気温に耐えられる、より抵抗力の強い作物を栽培する農家の助けとなる農作業のプロセスに投資しています。

私たちはまた、新しい作物の品種やより効果的に植物から燃料を製造する技術を開発しています。これは、化石燃料に代わる実行可能なバイオ燃料の製造に役立ちます。

私たちのコミットメント

私たちは、2007年に気候変動への取り組みに対する支援に関する一連のコミットメントを作成しました。

私たちはエネルギーが当社の製品の製造に使用されていることを認識していますが、当社の分析によると、このエネルギー使用から生じた排出は、農家が農作業の過程ででる排出量を削減する支援におけて重要な役割を果たしている当社の製品によて非常に多くが上回るものです。当社のバリューチェーンにおける排出量の分析と当社の事業における排出量の減少への取り組みについては、環境のコーナーを参照してください。

  • 温室効果ガスの排出を当社自身の事業におけるEBITに関連して削減する
  • 継続的に当社事業のエネルギー効率を改善する
  • 農業における炭素吸着と窒素効率を増加する技術的解決策に投資する
  • 顧客が温室効果ガスの排出を減らす農法を実践する支援をする
  • 新しい品種と植物からより効果的に燃料を生産する技術を開発し、化石燃料に置き換わる実行可能なバイオ燃料を目指す
  • 農業が気候変動に適応できるようにする