食品マーケットのトレンドを語る
そして、女性が農業参入するための条件を探る

2015/04/27(月)

第1テーマに引き続き、第2テーマ「食といのち」とスペシャルテーマ「女性が創る未来農業」についてご紹介します。
「食といのち」のディスカッションでは、(社)日本ヒーリングフード協会代表理事の飯野晃子さん、野菜をつくるアナウンサー「ベジアナ」の小谷あゆみさん、webマガジン「エシカル&スマート」の編集長 杉山香林さん、福岡県の農家レストラン ビストロくるるん代表 松藤富士子さんが参加。
女性の視点で食の大切さやマーケットのトレンドについてお話がありました。

  • 「食といのち」パネリストの皆さん。写真左から、農業などの国際認証を手がける(株)Control Union Japan代表 山口真奈美さん、日本ヒーリングフード協会代表理事の飯野晃子さん、フリーアナウンサーの小谷あゆみさん、エシカル&スマート編集長 杉山香林さん、ビストロくるるん代表 松藤富士子さん

「食といのち」パネリストの皆さん。写真左から、農業などの国際認証を手がける(株)Control Union Japan代表 山口真奈美さん、日本ヒーリングフード協会代表理事の飯野晃子さん、フリーアナウンサーの小谷あゆみさん、エシカル&スマート編集長 杉山香林さん、ビストロくるるん代表 松藤富士子さん


食べ物といのちは密接につながっています。
食といのちというテーマでご意見をお聞かせください。

飯野さん「例えば、いまフィトケミカルという抗酸化力をもつ物質が注目されていますが、これは、野菜や果物とか自然の恵みの中に含まれている物質ですよね。消費者がこうしたものを積極的にいただく、そうすることで流通が潤い、産地が潤う。そんないい循環が生まれることで私たちは自然とつながっていけるんだと思います」

杉山さん「価格が多少高くても、生産行程や環境に配慮した食品を選ぶ消費活動が"エシカル(ethical=倫理的、道徳上)"という考え方です。年間4万種の生物が絶滅していくという中、地球環境や生物を守ることが『食』を守ることにつながるのではないでしょうか」


それでは、食品マーケットのトレンドについてはいかがでしょうか。

小谷さん「愛媛に真穴みかんというブランドみかんがあるんですが、機械で選果した後、最終的にミカン選別歴何十年というおばあちゃんたちが、『このみかんはちょっと品がないネ』なんていう匠の目利きで選別する。それをはじかなければ売り上げはもっと上がるのに、わずかなキズや形の違いも見逃さない。そんな選び抜く、磨き上げるという考え方は今後の6次産業化に必要だと思います」

松藤さん「うちのレストランは、ちゃんと天然の昆布とカツオでしっかりとダシを取ったり手間ひまかけてるんです。だからランチも1450円という料金設定で、ある程度経済的余裕のある中高年の方々がメインかなと想定していたんですが、ふたを開けてみたら20代の若いママがたくさん来てくれた。理由を聞いてみたんですが、結婚して赤ちゃんができてから、自分の食べ物が赤ちゃんの身体をつくるんだって認識するようなって、定期的に本物の味を食べようって。だから食のマーケットは、若い方たちにももっと目を向けるべきかなと思いました」

第2テーマ「食といのち」に引き続いて行われたスペシャルテーマ「女性が創る未来農業」の パネルディスカッションでは、女性の農業参入を促すための貴重な意見が交わされました。


女性が農業に参入するためには、何が必要だと思いますか。

  • 「女性が創る未来農業」のパネリストの皆さん。写真右端が農林水産省の佐藤一絵さん、右から2番目がイオンアグリ創造の横須賀京子さん

    「女性が創る未来農業」の
    パネリストの皆さん。
    写真右端が農林水産省の
    佐藤一絵さん、
    右から2番目がイオンアグリ創造の
    横須賀京子さん

農林水産省の佐藤一絵さん「農林水産省では『農業女子プロジェクト』という取り組みを様々な企業とコラボして行っています。例えば、軽トラックの座席を低くして女性が乗りやすくしたり、カラーもピンクなど8種類のバリエーションを用意したり、女性が農業参入しやすい環境を整備する活動です」

イオンアグリ創造の横須賀京子さん「トラクターや管理機などの農業機械も女性が使いやすいような機械があればいいなと思います。あと、圃場が広ければ広いほど簡易トイレは複数必要。もっと安価な簡易トイレを増やしてほしいですね。それと、いい肥料だったり、いい品種のタネだったり、匠の情報を男性はなかなか教えてくれませんが(笑)、女性は横のつながりを大事にするので、ノウハウの情報交換が行えれば、日本の農業技術レベルはもっと向上すると思います」

シンポジウムの最後に安倍昭恵名誉顧問より「女性は一歩を踏み出す勇気をもってほしい。 女性にとって農家が最先端の格好いい仕事になればいいなと思います」とご挨拶をいただき閉会となりました。

  • 安倍昭恵名誉顧問とシンポジウム運営をサポートした大学生スタッフの皆さん

    安倍昭恵名誉顧問と
    シンポジウム運営をサポートした
    大学生スタッフの皆さん

  • 女性未来農業創造シンポジウムパネリストと事務局の皆さん

    女性未来農業創造シンポジウム
    パネリストと事務局の皆さん

シンジェンタも、野菜種子や農薬、防除プログラムなどを通じて、こうした女性の農業の未来を応援してまいります。


第1回女性未来農業 創造シンポジウム 第1テーマ「輝く農業」
儲かる農業、農業経営成功への道女性の視点で「輝く農業」を考える

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2015年04月27日掲載