トップ海外ニュースレターNo.338

この記事はグリーンキャスト(Green Cast)のホームページより抜粋し、翻訳しています。
原文はこちらをご覧下さい。 www.greencastonline.com   執筆者の紹介


●ニュースレター海外版 NO.338 June 2010

米国南東部に洪水被害?

ここ1週間の激しい雨で米国南東部一帯に洪水が起きています。この時期の洪水は芝生にどのような影響を与えるでしょうか? ジェームズ・B・べアードが『Turfgrass: Science and Culture』と題する書籍で、洪水被害には土壌や塩分、有機残渣の浸食や堆積による芝草の立ち枯れと冠水による芝草への直接被害があると書いています。

冠水による被害は以下によって左右されます。

− 冠水の深さ(葉身が水に浸かっていなければ、完全に冠水してしまった場合よりも耐性があります)。クリーピングベントグラスのランナーが池や、川岸から水面に延びているのをよく目にするので、葉身は水面上に伸びたり浮いたりすることが分かります。

− 洪水のタイプ(停滞水と流水)。よどんだ水は被害をずっと大きくします。

− 洪水の頻度(洪水が繰り返されると被害は増大します)。洪水が繰り返されるほど芝草の耐性は弱まります。

− 芝草の生理状態。一般に芝草は休眠中の方が活発に成長しているときよりも耐性があります。バミューダグラスの冠水耐性は非常に優れていますが、クリーピングベントグラスの冠水耐性は良好、ケンタッキーブルーグラス(Poa pratensis)とスズメノカタビラ(Poa annua)についてはまずまずです。

− 水温。水温が高くなるほど芝草の被害は大きくなる傾向があります。ジム・ベアード博士とデービッド・マーチン博士はミシガン州立大学で4種類の寒地型芝草の冠水耐性について研究し、水温30℃になると芝生は5日以上生存するものが少ないことに気付きました(ケンタッキーブルーグラス、スズメノカタビラ、ファインフェスクと比べ、5日以上枯れなかったのはクリーピングベントグラスだけでした)。

− 同じ実験を水温20℃で行うとすべての芝草で生存率は上昇し、30日後のクリーピングベントグラスの生存率は60%でした。

− 洪水が重なると、一般的に芝草は洪水の影響を受けやすくなります。

洪水が発生してしまったら有機残渣や粒子状物質が芝の表面を塞がないようにしましょう。

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