トップコースとともにNO.8 ターフ訪問 中京ゴルフ倶楽部石野コース

●コースとともに

中京ゴルフ倶楽部石野コース(愛知県豊田市芳友町)

プリモマックスで美観を守り経費も節減


トーナメント開催コースとしてコース管理は常に高レベルを維持

 中京ゴルフ倶楽部では、女子プロゴルフ・トーナメントの『中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン』を平成12年から開催しています。
「このトーナメントが毎年5月に開催されるので、どうしてもこれに照準を合わせて芝生の管理を行うようになります。この時期に一番良い状態にもって行くようにするわけです。トーナメントを開催するようになり、管理工程は完全に変わりました」
 そう語るのは、同ゴルフ倶楽部のグリーンキーパー・山下英治さんです。
 トーナメントを開催することで最も問題になるのがコースセッティングです。山下さんらは、トーナメントに向けて秋から準備を進めていますが、トーナメントの関係者は、4月ころに下見に来て、急にコース設定変更の注文を出すこともあるそうです。
コース管理部
グリーンキーパー
山下英治氏
「だから、『毎年同じセッティングにしてくれ!!』という気持ちになります。当コースの通常のスタイルでトーナメントを実施できることが理想です。お客様も、トーナメントと同じ状態でプレーしてみたいと思っています。トーナメントコースとは、どういうものなのだろうという興味があります。それなのに、トーナメントの状態と違っていたら落胆してしまう。同じ状態であることは、お客様へのサービスにもなるのです」
 コース設定によっては、お客様が通常利用できる状態に戻すのに何週間もかかることがあります。ラフを通常より伸ばすことになるからです。ふつうは50〜60ミリですが、トーナメントのときは85〜100ミリくらいまで伸ばすこともあります。
「入梅などを考えると、どれだけ早く刈高を戻すかが問題になります。遅くとも6月の初めには終わらせておく必要があります。トーナメント終了後2週間くらいの猶予しかありません。梅雨になってしまうと、大型機械をコース内に入れることができなくなりますからね」
 そこで、早めに刈り込んで植物成長調整剤の『プリモマックス』を散布し、梅雨時期に刈り込みをしなくてもすむようにしています。「プリモマックスは長く効くので入梅の前あたりに散布するのがいちばん効果的」というのが、山下さんの実感です。
 プリモマックスを使うようになってから、穂の伸長がかなり抑えられていることも山下さんが同剤に好感を持つ理由の一つです。穂が出ると芝生の緑色と穂の紫色が混ざって見苦しくなり美観が著しく損なわれるので、トーナメント開催に際しては、大きな問題になります。競技者であるプロにとっても、穂の茎はクラブの抜けを悪くするのでプレーに支障を与えます。
「解説者が穂の話をすると、カメラマンが穂とボールをわざわざアップで映すことがあるんですよ。コース管理者としては『そんなところを映さないでくれ!』と叫びたくなりますよ(笑)」
 プリモマックスを使うようになったのは、刈りカスの問題も大きく影響しています。いまは刈りカスを安易に処分することができません。処分には費用もかかります。そうしたコストを考えると、「プリモマックスのような方法で成長を抑えて刈り込み回数を減らし、刈りカスも少なくしたほうが経費節減になる」と山下さんは指摘します。
 刈りカスを産廃で処理すると費用がかかるので、同ゴルフ場では堆肥化して肥料に変換し、リサイクルしています。
「以前は焼却炉を使っていましたが、ダイオキシンの問題が厳しくなり規制に合わなくなって使えなくなりました。プリモマックスを散布するようになって刈り込み回数が確実に減っていますから、むしろ経費の節減になっていますね」
 トーナメントを開催すると、全国にテレビ放映されます。同ゴルフ場としても、トーナメントは集客手段の一環と考えています。したがって、トーナメントは確実に成功させなければなりません。コース管理も最良の状態であることを義務づけられます。厳しい経費節減に対応しつつ、それでもコースをいままで通りの状態に維持するのは大きな課題です。そうした点を考えると、プリモマックスのような資材を使うことが最適の選択ではないか、と山下さんは表情を引き締めます。


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