トップ雑草ポケットブックホトケノザ

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写真(ホトケノザ)

● 説明

ユーラシア原産の越年(一年)生雑草で全国に分布しています。茎は四角の柱状で、根元から分枝して高さ10-30cmほどに生長します。葉は円形で縁に鈍い鋸歯があり、茎の下部のものには長い柄がありますが、上部のものは無柄です。


● 区分

越年(一年)生シソ科

● 主な発生場所

日当たりが良く肥沃な場所を好みます。コース内では刈り込みの少ないフェアウェイやラフ、カート道路や管理道路周辺などに多く発生します。

● 特徴

秋に発生して幼苗で越冬した個体が早春から急に伸張して赤紫色の花を咲かせます。ホトケノザは刈り込みに対して強くないため、頻繁に刈り込みが実施されるゴルフ場では問題雑草にならない傾向ですが、公園の芝生などでは群生して問題になることがあります。

● 生態

写真:ホトケノザ茎の断面
写真:ホトケノザ茎の断面

種子により繁殖し、主に秋に発生した個体が幼苗で越冬、早春から生育して5月下旬頃まで開花します。しかしホトケノザは極寒期を除き発生、生育、開花が可能なため、春に発生する個体や、晩秋でも開花している個体を見かけることもあります。花序は赤紫色をしており、茎上部の葉腋に唇形の花冠数個が密につきますが、開花せずに蕾のまま結実する閉鎖花をつけることもあります。植物体は種子が結実落下した後も生育しますが、その後6月下旬頃には枯死します。果は径2mmほどの淡茶褐色の三角状倒卵形で白い斑点が目立ちます。


写真:群生したホトケノザ
写真:群生したホトケノザ
写真:ホトケノザ花序
写真:ホトケノザ花序
写真:ホトケノザの形状
写真:ホトケノザの形状
写真:ホトケノザ幼植物体
写真:ホトケノザ幼植物体
写真:ホトケノザ種子の形状
写真:ホトケノザ種子の形状

● 発生環境

極寒期を除き周年にわたって発生、生育、開花が可能です。光のある環境で発芽率が高くなることから発生深度は浅く、土壌中の種子の寿命は長いです。種子の伝播は風、雨、動物によるとされています。

● 発生消長

ホトケノザ
ホトケノザの発生消長

発生時期の表記について
:多発生 :発生
なお、地域や生育環境によっては発生時期、開花時期などが異なることがあります。

● シンジェンタからのおすすめ防除法

  • コース内だけでなく、ラフやコース周辺地の雑草を放置すると結実して有力な伝播源となるため、コース周りも可能な限り管理を行ないます。
  • 発生場所の刈り込みを丁寧に実施して、種子を付けさせないようにします。
  • 秋の発芽前土壌処理除草剤の散布で発芽を抑え、発生した個体には春の茎葉処理除草剤を散布し生育を抑えます。

● 雑草コラム

春の訪れとともに赤紫色の花を咲かせるホトケノザは春の七草の一つにも数えられており、春草の代表格と言えます。しかし、春の七草に数えられているホトケノザは実際にはキク科のタビラコ(コオニタビラコ、学名:Lapsana apogonoides Maxim.)という草種です。タビラコ(コオニタビラコ)はロゼットの形状が仏の蓮華座に似ていることからホトケノザと呼ばれていましたが、現在ではシソ科のLamium amplexicaule L. (現ホトケノザ)に置き換わっています。

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