トップ雑草ソリューションシートグリーン:春のイネ科雑草

● 雑草ソリューションシート −シンジェンタからのおすすめ防除提案―

グリーンにおいて春に防除が必要になるイネ科雑草としては、スズメノカタビラとメヒシバが挙げられます。これらの雑草が多くなると、見た目だけでなくボールのスピードや転がりなど、プレーにも大きな影響が出てしまいます。発生程度や目的にあった対処を実施して、質の高いグリーンの維持を目指しましょう。

グリーン:春のイネ科雑草
● スズメノカタビラ
スズメノカタビラ
スズメノカタビラ

薬剤を用いてスズメノカタビラの対処を考える場合、以下のような2通りの方法が挙げられます。1つ目は除草剤を用いてスズメノカタビラを枯殺する方法、2つ目は植物成長調整剤を用いて芝の芽数や密度を増しつつ、スズメノカタビラの生育を抑制し、徐々に雑草の密度を減少させていく方法です。
1つ目の除草剤を用いる方法は、効果が高く、スズメノカタビラを短期間で大幅に減少させることができます。しかしその反面、一般的に薬害のリスクがあることや、スズメノカタビラが枯れて無くなった跡が裸地化してしまう可能性があるため、あらかじめそれらのリスクを考慮しておく必要があります。これは雑草の侵入率が低い場合に特に有効です。
2つ目の植物成長調整剤を用いた方法では、スズメノカタビラを短期間で根絶することは難しいですが、薬害のリスクが低く、スズメノカタビラの出穂や生育を抑制すると同時に芝の芽数を増やしていくことで、裸地化する箇所を作らずに徐々に芝の比率を上げていくことができます。これは雑草の侵入率が高い場合に特に有効です。

薬剤を用いたスズメノカタビラ対処法

グリーンに発生するスズメノカタビラの発生消長(イメージ)と
散布タイミング例※※
植物成長調整剤を用いた対処法防除のコツ
フェアウェイに発生するスズメノカタビラの発生消長と秋の除草剤の散布タイミング(イメージ) プリモマックス バウンティフロアブル スズメノカタビラが出穂するタイミングにバウンティフロアブルを用いることで出穂を抑制することができます。
さらに芝の生育が活発になるタイミングにおいてプリモマックスを用いることで芝の芽数や密度が増加し、より効果的にスズメノカタビラの出穂や生育を抑制することができます。
● メヒシバ
メヒシバ
メヒシバ

グリーンに発生するメヒシバには、発生前から生育期までのそれぞれの処理タイミングにおいて、いくつかの除草剤が登録・販売されています。それぞれの薬剤は、その種類によって散布適期や作用が異なるため、散布タイミングや発生状況に合わせた薬剤、薬量、散布回数を選択することが重要です。
なお、近年、問題になりつつあるアキメヒシバは、メヒシバに似た形状を持つ類似種ですが、通常のメヒシバと比較して、発生タイミングが遅めであることや、生育期間が晩秋まで続くことなどから防除が難しくなっています。そのため、アキメヒシバの発生が考えられる箇所では、薬剤の薬量を高めに設定したり、散布回数を増したりするなどの対応が必要になります。

芝生用ローテーション資料(ベントグラス:一年生イネ科、スズメノカタビラ) グリーン農薬総覧2009より
画像をクリックすると大きい画像をご覧いただけます。
芝生用ローテーション資料(ベントグラス:一年生イネ科、スズメノカタビラ) グリーン農薬総覧2009より
「グリーン農薬総覧」2009 社団法人緑の安全推進協会刊より登録部分抜粋
ただしクサブロック、バナフィン顆粒水和剤、バナフィン粒剤2.5はグリーンには使用しないこと
● 雑草トピック

グリーンに発生する雑草に対して薬剤による対処も有効ですが、施肥や更新作業と言った耕種的防除も非常に重要です。例えば施肥は、肥料が多めの方がスズメノカタビラの出穂が遅くなる傾向があることや、燐酸肥料の施肥量が多すぎるとスズメノカタビラの出穂が多くなる傾向があると言われています。更新作業はベントグラスの生育量が高くなるタイミングを狙って実施することで、芝密度の低い期間を少なくして雑草の発生リスクを少なくします。また、目砂をこまめに実施することで芝密度を高め、雑草が生えにくい環境を維持することができます。もちろん、発生してしまった雑草に対して、発生量が少ないうちに、また雑草が大きくなる前に、手取りによる対処を継続的に実施することも有効な対処法の一つです。

トップへ戻る このページのトップへ戻る

Copyright Syngenta. All rights reserved.