トップ雑草ソリューションシート

● 雑草ソリューションシート −シンジェンタからのおすすめ防除提案―

近年増加しているスズメノカタビラ問題の要因として栽培要因、環境要因、経済的要因など様々な項目が考えられますが、ここでは雑草要因について以下の4点について記します。

スズメノカタビラの環境適応能力について
(宇都宮大学小笠原教授講演より一部抜粋)

スズメノカタビラは様々な方法によって生育地(芝生)の環境適応性を獲得しています。

@多年化

スズメノカタビラには一年型と多年型の変種が存在しますが、近年のゴルフ場において多年型の個体が目立つ傾向にあります。一般的に多年型は種子生産性においては一年型に劣りますが、種子の休眠性が低いため、結実した種子が短期間で発芽しやすく、年間を通じて生育が続きます。

A形態

踏圧や刈込みのある芝生地において、スズメノカタビラはその形態を変化させて環境に適応しています。
一般的に芝生地のスズメノカタビラは刈込み頻度の低い他の場所での形態に比べて草丈が低く、刈取りストレスに強い特徴を示します。

刈込み頻度が高く、刈り高の低いグリーンから採取したスズメノカタビラ個体では、草丈だけでなく花序の伸長方向も横向きに低くなる例が確認されています。

また、多年型のスズメノカタビラの中には刈込耐性の強い匍匐型の草型を持つ個体も存在します。

B多様な繁殖様式

グリーンのスズメノカタビラは他の場所の個体と比較して、種子生育の早い段階から種子発芽が起こりやすいことが確認されています。
また、開花期以前の出穂期や穂ばらみ期などの生育段階でも、発生率は高くありませんが花序からの再生が起こることが確認されています(無融合生殖)。

さらに、切断した花序から節を切り取って湿潤条件にて培養することで節を含む切断節からの個体再生が確認されました。このことは、刈込み時の刈りカスがスズメノカタビラの発生源になる可能性を示唆しています。
このように芝生地に生育するスズメノカタビラは様々な手段で環境に適応して繁殖、再生を行います。

C低感受性個体の増加

自然界において、特定の除草剤に対する感受性が低い個体は一定数存在し、その確率は数百万分の一と言われています。特定の除草剤による淘汰を繰り返すことで感受性が低い個体が選抜され、繁殖が進みコース内に蔓延する可能性が高くなります。
低感受性個体を増加させないために、作用機構の異なる除草剤のローテーションを行ったり、適期・適量の薬剤散布を実施することが重要です。

※本頁上の写真および図表は宇都宮大学雑草と里山の科学教育研究センター小笠原教授の講演資料(2013年2月22日)より引用したものです。


トップへ戻る このページのトップへ戻る

Copyright Syngenta. All rights reserved.