トップ病害ソリューションシート炭疽病

● 病害ソリューションシート −シンジェンタからのおすすめ防除提案―

芝のストレス病ともいえる炭疽病。病原性は高くないのですが、防除をしないと地際部にある成長点が攻撃され、回復し難くなるためやっかいな病害です。多方面からの防除(耕種的・化学的防除)の取り組みが必要です。

炭疽病
● 発生時期と防除タイミング・年間ローテーションの提案
● 太平洋沿岸地域の平地における発生の場合
バナーマックス液剤
チルミント水和剤
バナーマックス液剤
ダイブフロアブル
チルミント水和剤
● 毎年、炭疽病の発生に悩まされるゴルフ場では予防主体の薬剤体系を設計します。
● 発病盛期にはEBI剤などの治療性にも優れた薬剤を選択します。
● 夏期高温時にはピシウム菌との複合感染も考慮します。
芝生用殺菌剤ローテーション資料
画像をクリックすると大きい画像をご覧いただけます。
芝生用殺菌剤ローテーション資料
「グリーン農薬総覧」2007 社団法人緑の安全推進協会刊より登録部分抜粋
病害ソリューションシートは、一季出版『月刊ゴルフマネジメント』誌で連載中です。
(2008年3月17日掲載)
● 防除のコツ
  • 炭疽病はストレス程度により症状が異なります。正しく診断するために簡易ルーペを使って剛毛を確認します。ただし必ず剛毛を形成する訳ではないため、光学顕微鏡(x400倍程度)で付着器の有無を確認し、その数が多いことで炭疽病と診断することもあります。
パッチ周縁部が不明瞭な炭疽病 剛毛はルーペで観察できないこともある 付着器の多さで診断することも
パッチ周縁部が不明瞭な炭疽病 剛毛はルーペで観察できないこともある 付着器の多さで診断することも
  • 一度発生すると回復に時間を要する病害のため、毎年発生が確認されるゴルフ場では予防主体で殺菌剤を使用します。
ターフジェットノズル
  • 病原菌が感染する場所により葉枯タイプ(主に葉に感染)と株腐タイプ(主に地際部に感染)に分かれます。葉枯タイプは50-100ml/m2、株腐タイプは100-200ml/m2で散布することが相応しいです。しかし2パターンが混在していることも多いため、地際部まで薬剤が到達するようにやや多めの水量(100-200ml/m2)を選択します。この場合、ターフジェットノズルがお薦めです。
  • 早春から晩秋まで発生回数が多い病害で、また耐性菌の出現レベルは中程度のため、薬剤ローテーションを気にする必要があります。
病原菌の感染部位イメージ
病原菌の感染部位イメージ
● 管理のコツ
  • 刈高をやや高くし、歩行式のモアを使用して、ストレスを最小限にします。
  • 毎日外周を刈ることを避けます。
  • 耐病性品種の導入やインターシードを行います。
  • この病徴が出ている期間の更新作業は控え、症状が治まってから作業します。
  • 芝密度の高い管理をすることで1個体にかかるストレスを減らします。
  • 低窒素条件で発生しやすいので、そのコースに加わるストレスを吟味して適度な窒素レベルを維持します。

炭疽病は気温15℃を超えるようになると発生します。この病害は葉面が湿った状態が一日に10時間以上続き、しかもこのような日が数日連続するエリアで発生します。また、土壌のコンパクションが高い、過湿・過乾燥(ドライスポットなど)、低い刈高、低い窒素レベル、虫害、他の病原菌によってもこの病害が進行します。若い植物体よりも老齢の植物体に感染・発病しやすいです。

トップへ戻る このページのトップへ戻る

Copyright Syngenta. All rights reserved.