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● 病害ソリューションシート −シンジェンタからのおすすめ防除提案―

藻に対して悩んだことのないキーパーさんはいないのではないでしょうか?藻が発生する原因は大抵一つだけではなく、いくつかの要因が関係している場合が多いようです。これは解決方法が単純ではないことを意味しています。

▼ 詳しい病害情報はこちら
・ 病害ポケットブック 藻
● 発生時期と防除タイミング・年間ローテーションの提案
・太平洋沿岸の平地における発生の場合
プリモマックス
  • 藻に対して長期的な残効性が期待できる薬剤がないため、短いスパンで薬剤を処理します。その際、他病害の発生も考慮し、使用する薬剤を選択します。
  • 芝密度が高いと藻が発生しにくくなるので、発生盛期前にプリモを用いて芽数を上げます。
芝生用殺菌剤ローテーション資料
芝生用殺菌剤 有機リン系 有機硫黄系 銅殺菌剤 接触型殺菌剤
製品名 リン脂質合成阻害ほか SH酵素阻害 酵素系阻害 保護作用 藻類
ゴーレット水和剤 ホセチル ポリカーバメート
ダコニールターフ TPN
ドウグリン水和剤 有機銅
パスポートフロアブル TPN
「グリーン農薬総覧」2007, 2008追補版 社団法人緑の安全推進協会刊より登録部分抜粋
ベントグリーンに発生した藻 激発しカサブタ状になった藻
ベントグリーンに発生した藻 激発しカサブタ状になった藻
● 防除のコツ
  • 藻は土壌表層に発生します。そのため防藻剤は少水量散布が向いています。
  • もし藻が既に激しく発生している場合は、地表を完全に乾かした後、通気性を良くするためにレーキやバーチカットなどでカサブタ状の藻を壊してやります。その後、薄目砂を施し、藻に当たる日射量を抑え地表が比較的乾いている状態を維持してやります。この作業が終わった後に藻に効果のある薬剤を7-14日間隔で散布していくことが有効です。
  • 芝の密度が高いと藻による侵食を避けることができます。プリモマックスを散布計画に組み込み、年間を通じた芝密度の維持に努めることをお薦めします。
● 管理のコツ
  • 刈高を上げ、適量の施肥に努めます。
  • 排水を改善し、過度な散水や表面的な散水を避けます。
  • エアレーションをして土壌コンパクションが高い状態を回避し、透水性も高めます。
  • サッチングを行い13mm程度のサッチ量を維持します。
  • 芝密度を高め、適度な密度を維持します。
  • 日当たりと通風性を良くするため環境を整えます。

 藻(藍藻類)の生育は強い日射と水分を好みます。しかし藻の大発生は日陰で確認されることが多いです。日陰というのは日射が弱いために蒸散量が低く、いつまでも土壌表面が濡れています。水分条件が適当であるということで藻の激発に関連していると考えられるわけです。
また超低刈をしている日当たりの良いグリーンでは藻の発生が多いですが、これは日射がより地表に届きやすい条件を提供していることによります。
 土壌コンパクションが高い場所でも藻の発生が多くなります。これは芝の生育が良くないことから芝密度が低下して地表に光がより届きやすいこと、土壌排水が悪いためにいつまでも土壌表面が濡れていることが関係しています。
 低施肥条件も藻の発生に適しています。これは生育不良のため芝密度が下がり、より地表に光が届きやすくなることが関係しています。
 藻の激発はブラックレイヤーの発達にもつながります。発達段階は以下の通りです。

  1. 藻に覆い尽くされた芝地土壌が嫌気状態になる
  2. 嫌気的条件は土壌の化学的変化をもたらす(硝酸態窒素の減少→Fe3+といった水溶性イオンの減少→硫化物の形成)
  3. 土壌中の硫化物の蓄積がブラックレイヤーの形成につながる

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