トップコースとともにNO.29 ターフ訪問 茨城ゴルフ倶楽部

●コースとともに

ターフ訪問 茨城ゴルフ倶楽部(茨城県つくばみらい市)

殺菌剤の計画散布で夏越しに備える!!


茨城ゴルフ倶楽部
 茨城ゴルフ倶楽部は、昭和37年の開場から50年を迎える名門ゴルフ場です。コース設計を担当しているのは上田治氏。「東の井上誠一、西の上田治」と称される日本を代表する設計家です。茨城ゴルフ倶楽部は、東日本では数少ない同氏設計のコースで、雄大で落ち着いた雰囲気の林間コースとなっています。これまで多くのトーナメントが開催されており、今年は春の大会を終え、秋には日本最高峰の大会である日本オープンが開催される予定です。

競技会でも通常の管理でも準備が大切!!

グリーンキーパー 富永 豊氏
グリーンキーパー
富永 豊氏

 さまざまな競技会が開催される茨城ゴルフ倶楽部。その開催に合わせて、グリーンのスピードを設定したりコンパクションを調整する必要があります。コース管理者にとって、要求されるクオリティを維持し続けることは神経をつかう仕事です。「開催直前まで一般のお客様が来場されていますので、様々なストレスを受けた状態の中で大会を迎えることになります。そのバランスを整えることが大変です」(富永氏)
 また、大会直後からお客様を受け入れるため、その点も考慮して準備を進めるそうです。
「大会の準備や運営で想定される芝のストレスをなるべく低減できるようなコースづくりをしています。事前に薬剤を活用することもします。たとえば、根の活性を高めておくために植物成長調整剤のプリモマックスを使っています。殺菌剤のダイブを使って総合的な防除もしています」
 今秋には、大きなトーナメントの開催を控えていますが、常に最悪の環境要因を受けることを想定して準備を進めているそうです。「そうなったときに慌てないように準備をしています。準備がすべて」と富永さんは強調します。

茨城ゴルフ倶楽部
茨城ゴルフ倶楽部

病害への迅速な対応は、「毎日の観察が大切」と富永さん。芝の活性や、水分条件などで、異変を感じることがあるそうです。芝に大きな変化が生じる前に違和感を察知することも必要だと指摘します。

病害による影響を最小限に留める管理を

 トーナメントを多く開催していますが、「コース管理は本来、トーナメントのためではなく、お客様のためにある」と語る富永さん。競技会への準備は、通常の管理の延長線上にあります。そこに共通しているのは、事前の対策が大切だということ。
「たとえば、ピシウム病にかかってからでは肥料を施しても芝が受け付けない。芝の生理活性が下がってしまうため、回復するまでにすごく時間がかかってしまう。病害による影響を最小限に留めるために、殺菌剤で早期対処するという体制をとっています」
 病害によるダメージは、芝の夏越しに大きく影響します。そのため、病害の影響が本格化する前に早期対処を行うのが効率的というのが富永さんの考え方。また富永さんは、「散布の手間を考えても、コスト面においても、早期対処のほうが有利」と指摘します。
 一昨年の夏はピシウム病の発生が激しく、対処に手を焼いたそうです。サブデューマックスなどの殺菌剤を2週間おきにローテーション散布して対処されたとのこと。「各殺菌剤の年間使用回数は限られています。発病後の対処では芝の回復に時間がかかり、薬剤の散布回数も増えてしまいます。サブデューマックスは発病後の効果も高いですが、効果的な病害防除のためにはやはり早期対処で使いたい」と富永さんは、ダイブなどとのローテーション散布による効果に期待します。

茨城ゴルフ倶楽部
茨城ゴルフ倶楽部には、 36ホールで54面のグリーンがあります。この広大な面積を、経験と緻密なデータで管理。病害防除の確率をあげています。

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