トップコースとともにNO.13 ターフ訪問 セントクリークゴルフクラブ

●コースとともに

セントクリークゴルフクラブ(愛知県豊田市月原町)

適用拡大の『ダイブ』をローテーションの柱に!!


ホタルが自然発生!!
環境づくりも重要なテーマ

 セントクリークゴルフクラブは豊田市の北東部に位置しています。豊田市といえば、トヨタ自動車のお膝元。同クラブ・グリーンキーパーの小嶋清泰さんは、このトヨタの好業績がコース管理の悩みを招いていると苦笑します。
「コースで働く人たちは、豊田市内から来る人が多いんですよ。トヨタが好景気で人手不足。そうなると、職を求めている人は、通勤の便などを考え、どうしても市内のトヨタ関係の仕事に行ってしまう。ゴルフ場の管理の仕事で人を集めることができないんです」
 若い世代をもっと育てていきたいと小嶋さんは話します。昔はスタッフが20人ほどいたそうですが、いまは10人くらい。もうすぐ定年という方もおられ、若い人を採用して仕事を任せていかないとスタッフ間の技術継承に支障をきたす危険性もあります。
「農業高校の卒業生などはコース管理の仕事を敬遠する傾向があります。質的にも量的にも人材不足は深刻ですよ。部分的には外注を導入しなければならない、そういう時代になってきたのかもしれません」
 スタッフ不足の問題は、従来なら当たり前だった「ふつうの管理」をむずかしくしています。ふつうに肥料を撒いて、ふつうに刈り込んで、除草剤で雑草を抑える。そういうことが簡単にできなくなっているのです。
「人手が足りないので、肥料も除草剤もきちんと撒くことができない。刈り込み要員も十分に確保されているわけではない。そうした状況の中で、コースを体裁よく繕っていかなければならない。これが現実なんですよ」


グリーンキーパー
小嶋 清泰氏

 こうした労働力の問題以外にも悩みはあります。たとえば、同クラブのセールスポイントがコース管理者の仕事を複雑にしているという面もあります。ジャック・ニクラウスが設計したコースは戦略性に富み、ゴルフの醍醐味を心ゆくまで楽しめる一方、それがコース管理には苦労のタネにもなっているのです。
「グリーンが大きいんです。1000m2くらいありますね。通常のグリーンに慣れていると遅く感じてしまうんです。途方もなく長いパットを打たされることもあり、思い切り打たないと届かなくなる。それで遅いと思ってしまう」
 そうなると、どうしてもグリーンは刈り込んでスピードを速くせざるを得なくなり、その分、芝がストレスにさらされることになります。病害に対して体力がなくなっている恐れもあります。一昨年あたりから、ブラウンパッチを見かけるようになってきたと、小嶋さんは渋い顔です。
「夏は刈込みを繰り返し、殺菌剤の予防散布重視という方針をとっています。短い刈込みが芝を弱くしているのかもしれません。でもお客様はグリーンのスピードを下げさせてはくれません」
 昨年の夏、これまで使ってきた薬剤の残効性が弱くなったのではないかと疑った小嶋さんは、試験的に『ダイブ フロアブル』を使用しました。ブラウンパッチの防除などをはじめ、グリーンの総合的な予防ということが目的でした。
「ローテーションに行き詰まって、何を使えばいいのか迷ってしまった。そこで新発売のダイブを使ってみた。それが本音ですね(笑)」
 このほど『ダイブ フロアブル』がダラースポットと炭疽病に適用拡大になりましたが、この点について小嶋さんは「より使いやすくなったのではないでしょうか。ダラースポットで悩んでいるゴルフ場は多いですから」と利点を指摘します。
「うちのコースはダラースポットよりも炭疽病のほうが出ますね。困っているは、ブラウンパッチと炭疽病。ただ、炭疽病は同じ薬剤を使っていれば薬剤感受性の低下の可能性があります。また、今後も引き続きダラースポットが発生しにくい状況が続くとは言えません。その点では、ローテーションの柱としてのダイブに期待しています。今年も2回ほどの使用を予定しています」

写真(ホタルが自然発生!!環境づくりも重要なテーマ)

『ダイブ フロアブル』は幅広い病原菌に対して優れた残効性があるため、薬剤散布の総回数を減らすことができるというメリットもあります。これは環境保全という時代のニーズにも応えるものです。この環境保全に関しては、同クラブでも重視しており、2006年度の基本計画の中には、「水の浄化とホタルが生育できる環境づくり」というテーマが入っています。なぜホタルなんだ? と不思議に思う人もいるかもしれませんが、同クラブでは数年前から、コース内の池にヘイケボタルが自然発生しているのです。
「最近は使うことのできる農薬の種類が限られています。薬剤自体も昔のものに比べると、選択性に優れたものが多くなりました。低薬量でも優れた効果を発揮するものが多い。そういうことが遠因となって、ホタルの生育できる環境が戻ってきたのでしょう」
 せっかくホタルが戻ってきたということで、同クラブでは、5月末から6月初旬にかけて「ホタル鑑賞会」というイベントの開催を予定しています。
「イベントを行うと、メンバーの方がお孫さんなどを連れて参加してくれます。お客様が夜のコースに入ることは滅多にありません。昼間のプレーのときとはまた異なった趣があって、みなさんに喜ばれていますよ」
 こうしたイベントを実施すると、本来のコース管理業務以外の仕事が増えることになりますが、小嶋さんはむしろ楽しそうです。このようなお客様への細やかな心遣いが、同クラブの人気を陰から支えているのでしょう。


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