トップコースとともにNO.12 ターフ訪問 泉カントリー倶楽部

●コースとともに

泉カントリー倶楽部(千葉県印旛郡印旛村)

ラージパッチの予防と治癒!!シバンバの効果を実感!!


農薬の総使用量抑制にもプラス
フロアブルだから効きが早い!!

 泉カントリー倶楽部では昨年から、主にラージパッチ対策として、殺菌剤『シバンバプロアブル』を意欲的に活用しています。このシバンバを導入する際に、同倶楽部のグリーンキーパーの寺町章さんは、興味深いテストを行っています。
「昨年の4月中旬、ラフをメインにヘリテージとセンチネルという組み合わせで1トンタンク車で5000m2に散布しました。この組み合わせが効果あるといわれてたので。いわば『手作りシバンバ』ですよ。」
 同時に、シンジェンタ社からサンプルのシバンバを0.2g/m2で5000m2に散布した試験を実施し、シバンバの予防効果を検証しています。その結果、いずれもラージパッチの発生はほとんどありませんだした。ただ、現場の意見としては「シバンバのほうがフロアブル剤の利点を発揮したのか、『手作りシバンバ』より効果があった」という印象があるとのことです。


副支配人・グリーンキーパー
寺町 章氏

 シバンバの治癒的な効果についても、寺町さんは試験を観ています。昨年の5月初旬、ティー付近に発生したラージパッチに散布。当初は効果がないように感じられたそうですが、6月初旬に確認したところ、完璧に治っていました。治癒の効果も高いと感じた寺町さんは、6月下旬、梅雨になってラージパッチが出てきたとこに対して、センチネルとヘリテージの手作りシバンバを散布しています。
「そのとき手元にシバンバがなかったので、センチネルとヘリテージを組み合わせて使いました。7月上旬には治っていましたね。気温が高いせいもあったのでしょうが、こんな治癒効果の高いものは見たことがありませんよ」
 昨年の秋には、除草剤や着色剤との組み合わせ散布も試みています。一部のホールで10月に除草剤と組み合わせたり、また別のホールでは11月に着色剤と組み合わせて散布しています。この組み合わせ散布の第一の目的は、省力化や経費削減です。
「とりあえず数ホールに散布してみました。うまくいくようであれば、外注している除草剤散布のコストを削減できますからね。ともかく冬場は問題ありませんでした。春の立ち上がりがどうなるか。この春、結果が楽しみです」
組み合わせ散布をしたときに何か問題がないかというデータをとることも考慮しており、いまのところ問題ないとのことです。 これまでラージパッチの予防は、4月の半ばを目安に対処してきたという寺町さん。シバンバのテスト結果を見て、散布の時期を可能な限り遅らせることができれば、春の早い時期に殺虫剤を散布しなくてもいいのではないかと考えています。
「通常なら4月の半ばに薬剤を散布するところですが、秋のシバンバ残効が長ければもう少し遅らせることができます。ゴールデンウィーク以降の集客が一段落するところまで遅らせることができれば、梅雨の手前で薬剤散布が可能となり残効をうまく利用することができます。そのテストを今年やってみようと思います。梅雨の時期まで待つ。そうすれば、梅雨頃の病害にも効果が期待できます」
 4月はコース管理の仕事が忙しいので、薬剤散布の仕事などは、できるだけ省きたいというのが管理者の本音です。薬剤散布のタイミングは天気の状況などに大きく左右され、予定どおりにできないという悩みもあります。そうしたことから寺町さんは、シバンバの残効に大いに注目しています。

写真(農薬の総使用量抑制にもプラス、フロアブルだから効きが早い!!)

 寺町さんは、新しい薬剤を導入するときには、最も効果的に使用する方法というものを検討しており、シバンバの場合も例外ではありません。天候や気候に影響されるので、一概には結論を出せませんが、今春の芝の立ち上がりを寺町さんは注意深く見守っています。
「治癒的に使える剤が少なくなかったので、シバンバの治癒効果にも期待しています。梅雨に時点でラージパッチが発生していても、あっという間に治してくれますからね」
 同倶楽部ではこれまで何も処置しなければラージパッチが4月の中旬ころから発生していました。さらに、雨が降って気温が上がる梅雨時になると、あちらこちらに出てくるようになります。その対処としては、治癒的な散布を行ってきました。
「薬剤で病気を止め、それから肥料を撒いていました。コースから出た刈りカスで堆肥をつくり、それを肥料としていたのです。この肥料によって芝が回復するわけです。こうしたサイクル事業の堆肥をラージパッチ対策に利用してきました。でも、シバンバのおかげで、この堆肥の使い道がなくなってしまいましたよ(笑)」
 使用する薬量が少ないこともシバンバの利点だと寺町さんは指摘します。ゴルフ場における農薬使用の総量の多くなることは、やはり好ましくありません。
「昔の薬剤は薬量が多く、フェアウェイやラフに大量に散布していました。効果の面は重要ですが、やはり減農薬が注目を浴びており、コース管理者も真剣に取り組む必要があります。農薬の総使用量を減らすことができる薬剤を選ぶことは意義があります」
 薬剤をうまく使用するためには、いろいろな要件を考慮しなければなりません。コース管理の現場作業には、必ずしも机上の論理が通用しないというのが実際です。
「薬剤の散布は頭をつかいますね」と笑う寺町さん。薬剤散布のベストタイミングなどを求めて、日々研鑽に励んでいます。


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