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第54話 キスジノミハムシ
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第54話 キスジノミハムシ
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<ノミのように鋭く跳ねる>
 写真1 成虫
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キスジノミハムシはカブトムシやクワガタムシと同じ甲虫の仲間。成虫の体長は約3mmと小さく、左右の翅に黄褐色の帯状の斑紋がある(写真1)。後脚はよく発達していて、ノミのように鋭く跳ねる。キスジノミハムシという名前はこうした特徴に由来する。
<ダイコンでは要注意>
ダイコン、ハクサイ、カブ、コマツナ、チンゲンサイなどアブラナ科の野菜に寄生する。成虫は葉を、幼虫は根を食害する。多発すると、葉に小さな穴が点々とみられるようになる。幼虫による根の食害が最も問題となるのはダイコンである。幼虫が食害した痕が網目状に残り、いわゆる「なめり」状となる(写真2、3)。内部に食入する幼虫もおり、激しく食害されると、奇形となり肥大も抑制される。夏ダイコンの栽培が多い高冷地で問題となりやすい。
 写真2 幼虫によるダイコンの被害 |
 写真3 幼虫によるダイコンの被害 |
<発生のピークは7〜8月>
成虫は4〜10月まで発生し、この間、3〜4世代を繰り返す。発生のピークは7〜8月。産卵は土壌の浅いところに数粒かためて行われる。ふ化した幼虫は根部を食べて発育する。幼虫の頭部は褐色で胴体部分は乳白色。土中で蛹となる。卵から成虫まで期間は約1ヶ月。成虫で越冬する。雑草ではイヌガラシやスカシタゴボウなどに寄生する。
<防虫ネットで侵入を防ぐ>
成虫を防除するほか、幼虫に対しては粒剤を散布する。ダイコンの場合、栽培初期ほど被害が大きくなる。根部に被害が出てからでは手遅れである。成虫が観察されたら、早めに対策をとるようにする。
コマツナやチンゲンサイなどでは防虫ネット(0.6mm目合)の利用も考えたい。ネットの裾の部分に隙間があると、そこから侵入するので、注意が必要である。
静岡大学農学部生物生産科学科 応用昆虫学研究室 西東 力 2006年6月20日掲載
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