シンジェンタの「耐性菌・抵抗性管理」

◆ 農産物の安定生産に欠かせない農薬

 農薬は、農産物を効率的かつ安定的に生産するために必要な農業用資材です。
農薬には、病害防除用の殺菌剤、害虫防除用の殺虫剤、雑草防除用の除草剤などがあり、農産物をさまざまな病害虫、雑草等から守り、農産物の安定生産や高品質化に貢献しています。

◆ 農業生産現場における薬剤耐性・抵抗性発達問題

 近年の農薬は、特定の病害虫・雑草に対してのみ特異的に効果を発揮するといった選択性の高い農薬が多く、病害虫・雑草の遺伝子変異等の要因により、防除効果が弱くなるという事例が報告されるようになってきています。病害の場合は「耐性菌」・「低感受性菌」、害虫の場合は「抵抗性害虫」、雑草の場合は「抵抗性雑草」と呼ばれ、特定の農薬による防除効果が低下し、生産現場で収量・品質確保が困難になります。

◆ 薬剤耐性・抵抗性発達を回避する対策の必要性

 一方、農薬の開発には、農薬の機能に加えて人畜・環境に対する高い安全性も同時に求められ、時間とコストがよりかかる時代となり、新しい作用機構の農薬の開発が困難になってきています。このため、農業生産現場において耐性菌・抵抗性害虫・抵抗性雑草の発生・発達を出来るだけ遅らせるための、「耐性菌・抵抗性管理」に基づく防除が重要になってきています。

◆ 「耐性菌・抵抗性管理」の考え方に基づく防除の実践に向けて

 世界の農薬とバイオテクノロジーの業界団体である「クロップライフ・インターナショナル」は「耐性菌・抵抗性管理」を検討する専門委員会を設置し、薬剤耐性・抵抗性に関する情報提供や、モニタリング方法、使用ガイドライン等を発信しています。
 専門委員会には、殺菌剤耐性菌対策を検討する「FRAC」(Fungicide Resistance Action Committee)、殺虫剤抵抗性対策を検討する「IRAC」(Insecticide Resistance Action Committee)、除草剤抵抗性対策を検討する「HRAC」(Herbicide Resistance Action Committee)の3つの委員会があります。
 「耐性菌・抵抗性管理」の基本は「作用機構の異なる農薬を適切な時期に、登録ラベルの使用倍数・使用量を守り、ローテーションで使用すること」です。そのため、それぞれの委員会は農薬を作用機構ごとに分類し、分類に番号(RAC番号)を割り振ることで、農薬の作用機構分類を容易に知り、防除に実践できる仕組みを提供しています。

(リンク: 農薬工業会HP「農薬の作用機構分類」[ http://www.jcpa.or.jp/labo/mechanism.html ]より引用。)

殺菌剤の作用機構分類 http://www.jcpa.or.jp/labo/jfrac/pdf/code_pdf01.pdf
殺虫剤の作用機構分類 http://www.jcpa.or.jp/labo/pdf/2017/mechanism_irac02.pdf
除草剤の作用機構分類 http://www.jcpa.or.jp/labo/xlsx/2018/mechanism_hrac.xlsx

◆ シンジェンタの「耐性菌・抵抗性管理」

 シンジェンタは、これら専門委員会の一員でもあり、各委員会の理念に従い、その活動を支持しています。
また、シンジェンタジャパン(株)は、「耐性菌・抵抗性管理」のため「上手なローテーション防除で品質の高い作物づくりを目指しましょう」をモットーに、主要作物・病害において最適な農薬とその散布時期について提案しています。
以下のページもぜひご参照ください。

シンジェンタジャパンの製品一覧「農薬の上手な使い方」:http://www.syngenta.co.jp/cp/items/show/

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