カメムシのまめ知識カメムシの防除

①斑点米ってどんな米?②斑点米カメムシの特徴と生態

③斑点米カメムシの分布	④斑点米カメムシの行動パターン

④斑点米カメムシの行動パターン
畦畔や雑草地から飛び込んで加害する斑点米カメムシ

斑点米を引き起こすカメムシは、その種類によって、イネを加害するまでの行動パターンや特性がそれぞれ異なります。ここでは、国内でその被害が重要視されている、アカヒゲホソミドリカスミカメ、アカスジカスミカメ、トゲシラホシカメムシ、クモヘリカメムシ、ホソハリカメムシについて、発生から加害までの行動を比較してみましょう。

水田内でふ化した幼虫が加害の中心となる「アカヒゲホソミドリカスミカメ」

アカヒゲホソミドリカスミカメは、畦畔や水田周辺の牧草・雑草地のイネ科植物を寄主として生息します。イネ科雑草に産卵・越冬し、春にふ化して生長した第2世代成虫が出穂期に飛来し、イネで産卵。出穂14日後ごろより、その卵からふ化した第3世代幼虫が加害の中心となります。
加害のピークは出穂30日前後あたり。あきたこまちなど割れ籾の発生が多い品種や早生品種での被害が多いようです。

成虫が水田に飛来してイネに加害する「アカスジカスミカメ」

アカスジカスミカメは、卵で越冬し、畦畔や水田周辺のイネ科牧草・雑草地で増殖します。水田への侵入ピークは出穂6 〜15日後あたりで、イネへの加害時期は開花期と登熟初期に集中。
水田内での次世代幼虫の発生は、通常はあまり多くありません。アカヒゲホソミドリカスミカメ同様に、割れ籾発生が多い品種や早生品種での被害が多くなります。

成虫とふ化幼虫が混在して加害歩行で移動する「トゲシラホシカメムシ」

トゲシラホシカメムシは、畦畔の雑草などで成虫越冬し、春にはスズメノカタビラやクローバーなどの
雑草地に寄生。雑草の出穂順に移動していきます。このカメムシは歩行で移動することが多いので、被害も畦畔沿いのイネに集中するようです。
イネの登熟初期には、水田に歩行移動し、吸汁加害。また、水田で産卵し、ふ化した幼虫も混在
して加害します。

登熟初期に水田に侵入・産卵加害のダメージが大きい「クモヘリカメムシ」

クモヘリカメムシは、成虫が針葉樹林などで越冬し、初夏から夏にかけて、エノコログサ、メヒシバ、ヒエ類などのイネ科雑草が出穂すると移動し、産卵・増殖します。さらに、一部の個体群は登熟初期に水田に侵入・産卵し、ふ化した幼虫と成虫が混在し、イネを加害します。
加害により籾が受けるダメージは、かなり大きいといえるでしょう。

イネの開花期に成虫が水田へ登熟中期以降は被害が著しい「ホソハリカメムシ」

ホソハリカメムシは、成虫がイネ科植物の株元や落葉中で越冬し、春先は水田周辺のスズメノカタビラ、
スズメノテッポウ、カズノコグサなどを利用した後、初夏から夏にはエノコログサ、メヒシバ、ヒエ類などが出穂した雑草地で増殖します。
また、イネが開花を始めると成虫が水田に侵入し、産卵。登熟中期以降は、ふ化した幼虫と成虫が混在し、イネを吸汁加害するので、著しい被害を受けることが多いようです。

①斑点米ってどんな米?②斑点米カメムシの特徴と生態

③斑点米カメムシの分布④斑点米カメムシの行動パターン

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